派手な方がいいことも・・・。
先日、古い友人から、
中学生になった娘さんが電車内で痴漢に遭うので
毎日通学に付き添っている、という話しを聞きました。
「子どもが大きくなればなるほど、送迎の手間は減っていくと思っていたのに、すっかり当てが外れた」と、明るく話している彼女の、
それでもどうしようもなく心配そうな声に、
私もなんと応えたらいいものかと、すっかり悩んでしまいました。
痴漢ってイヤですよね。
普段、あんまり人を嫌いにならないタイプなのですが、
痴漢をする人に関しては、徹頭徹尾、大っ嫌いです。(←当たり前)
たまに、「女性は痴漢に遭ううちが華」なんて言う人がいますけれど、
その見解には同意いたしかねます。
女性にとって「歳をとること」は、いささか切ないものですが、
「痴漢に遭わなくなる」という点から見れば、
歳をとるのもそう悪いことばかりではないなあ、と思うくらいです。
そもそも、痴漢って基本、後ろから寄ってくるじゃないですか。
顔なんか見てませんもの。
だから、女性にとって、「痴漢に遭う」ことと、「魅力的である」あるいは「モテる」こととは、全くイコールではないし、何ら相関性を持ちません。
ついでに言うと、
「スキがあるから痴漢に遭う」
っていうのも、少し違う感じがします。
なぜって、短いスカートや、露出の多い服装は、痴漢の好みではないから。
痴漢の好みと言えば、
それは「おとなしそう」であるということ。
騒がず、間違っても警察沙汰にはせず、
黙って「耐えて」「我慢して」くれそうに「見える」女性がベストなわけなので、
「派手め」「ケバめ」な女性はターゲットになりにくいと思われます。
(気が強そうに見えるからでしょうか?)
白いブラウス、紺の膝丈スカート、
黒髪、薄めのお化粧なんかが、
痴漢遭遇率をぐっと上昇させてしまいます。
中学生なんて、恥ずかしがって声も上げられないでしょうから、
痴漢にとってはこの上なく、いい「カモ」なのでしょう。
友人の娘さんの使う路線には女性専用車両が導入されていないようなので、
これからも友人の送迎はしばらく続くものと思われます。
「彼氏でもできたら、付き添い代わってもらえるのになー。」
という友人の慨嘆には笑ってしまいましたが、
本当に早く、娘さんが安心して電車に乗れる日が来てほしいものです。
若いお嬢さま方で、もしも痴漢によく遭う方がいらっしゃるなら、
ぜひ派手めの装いをお試しになってみることをオススメします。
髪もいっそ金色とかね。
メイクもネイルもガツンと派手に!
それからもしも可能であるなら、急行、特急は避けて普通電車に乗る方が安全です。
もしも痴漢に遭遇したら、次に電車を降りるまで、急行電車だと15分~20分も待たなくてはいけませんから。
始発駅が近いなら、始発駅まで行って座って通勤通学するのもいいですね。
女性専用車両があるなら、なるべくそちらを利用しましょう。
まず安全ですし、
そうでない車両を一層混雑させては申し訳ないですから。
(もちろんね、声を上げて近くの人に助けてもらうとか、場所を変わってもらうとか、そういうことが一番なんだと思いますよ・・・でも、なかなかできないんですよね・・・)
ちなみに・・・。
先ほど、
「痴漢って、基本、後ろから寄ってくる」
って言いましたけど、もちろん例外もあります。
大学卒業後、会社に入社してすぐの頃、新人研修のため、同期と一緒に電車に乗っていた時のこと。
数十名の同期のほとんどは男子でしたが、女子社員も5名ほどいました。
電車の車両の中では、自然と女子ばかりが固まって話していたのですが、
酔っ払いなんでしょうね、おじさまに絡まれました。
腕を引っ張られたり、隣に座ることを強要されたり、触ろうとされたりで、
みんな頭が真っ白になって、棒立ちになるばかり。
そうしたら、同期の中にいた、数名の「お船の学校」出身者が、
鉄砲玉のように飛んできて、私たちと、その酔っ払いの痴漢おじさまの間に立ちはだかってくれました。
同期と言っても、お船の学校出身の彼らは、私たちよりふたつほど年下で、
上下関係に厳しい学校なのでしょう、
いつも過剰なほど礼儀正しく、物堅く、
女性に対してはどこまでもやさしく、決して「ノー」とは言わない人たちでした。(言わせなかった、という説もありますが・・・。)
そんな彼らが肩のあたりから、殺気と怒りをもうもうと立ちのぼらせているのを見て、随分驚いた記憶があります。
他の同期の男の子たちも殺到して、痴漢の前に集合したので、
私は生まれて初めて痴漢という人種に対して、
「だいじょうぶなのかしら」
と心配してあげたのでした。
痴漢に遭うなんて、とても腹ただしく情けなく、ムカムカとする経験です。
けれども、こんな風に助けてくれる男性が時に現れてくれるからこそ、
多くの女性が男性不信にならずに済んでいるのではないかとも思います。
・・・なんて懐かしいことを、つらつらと思い出してしまったのも、
このところ、「お船の学校出身」の、あの方のブログが止っているからなんでしょうね。(←自分の更新も滞っていたことは棚に上げる・・・)
はてさて。
お仕事がお忙しいとのことですが、
今ごろどの海を航海中でいらっしゃるのやら。
「はてな」の港には、お帰りをお待ちの読者がいっぱいのはず。
もちろん、その中には下がり眉の猫の姿も。
そこから、お見えになりますか?
どうか早めに、そしてご無事のご帰還を。
お待ちしております。