禅、大人気。

フランス語由来の日本語って多いですよね。クレヨン、アベック、カフェオレ、アンシャンレジーム、ア・ラ・モード、ブティック、ラングドシャ…数えあげたらキリがありません。反対にフランスで通じる日本語って、とても少ない……。
友人たちと話していて、それは日本語由来の言葉だなー、と思ったのは、サクラと、あとはふたつだけ。
ひとつは「禅」。もうひとつは「カミカゼ」。
ただ、どちらも微妙に、本来の意味からずれている感じがあります。例えばこちら、
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ニコラの森のお家。
ニコラ「この部屋のテーマはZen(禅)だよ!」
……たいていの場合、なんでもふんふん聞いているだけなのですが(反論できる英語力がないから)、この時ばかりは聞かずにいられませんでした。
「は?なんで?なんでこれが禅?」
そしたらニコラ、
「だってすごく快適な部屋でしょ!」
うーん。禅って快適なものでしたっけ…?
暖炉がある時点で、禅失格な気がします。
ニコラによると、快適で穏やかであることが禅だそうで(フランスでは。)、ヒステリーを起こしている人に、落ち着いて、の意味で「禅しなさい」なんていう使い方もあるそうです。
ところ変われば品変わる、と言いますが、言葉も変わる…クレヨンだって鉛筆のことらしいです…。
ちなみにカミカゼの方は「危険なことをする、リスクをとる」の意味で使われているようで、気をつけてね、と声をかけると、
「大丈夫、カミカゼはしないから。」
と返されたりします。
サクラ、禅、カミカゼ…一番好きなのはサクラかな。
いつか、フランス語の辞書に載ってくれたらうれしいです。