関西人と私の事情

昔読んだ本の中で

小説家の田辺聖子氏が言っていました。


曰く、

大阪と京都は近いけど、

お互いのことはよく知らない。

なぜなら、

大阪人は京都について、


「近いからいつでも行ける」


と思って、行かないから。

そして京都人は大阪のことを、


「馬鹿にしている」から。

と。

これ、関西人なら誰もが頷くところです。




でも私の場合、少し事情が違ってまして。




なかなか京都に行けない事情。


それは私が

 

方向音痴だから。



実に情けない理由です。






私の方向音痴は筋金入りでして、



学生時代は学舎の中で迷い、


とび森」のゲームでは博物館から出られなくなり、


神戸のお洒落なレストランでは、出口に行こうとして

透明なガラスの壁に顔から激突、

テーブルから出口までのルートさえ覚えられない人間として

奇人扱いを受けました。



ガラスの壁なんか必要ないやん!



と言ったら、その上、馬鹿にされました。


人生って不条理。



で、どうせまともに目的地にたどり着ける気がしないので、

一人ではなかなか京都にまでは行かないのですが、

今回はどうしても行きたいところがあったので、

人(道案内してくれる人)を誘って行ってきました。


それは、これ
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ルーブル美術館展。

場所は岡崎公園にある京都市立美術館。
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久々です。

いつ来ても立派です。

一人で来たことないけど。


ちなみに今回も、誰かが

「今、どっちの方角に向かってんのかなー」

と言い出したとき、わからない。と答えたら、



「あんたには聞いてへん。」




さすが付き合いが長いだけのことはあります。



久しぶりの美術館、よかったですよ。

すごい人だったけど。

でも東京に比べたら、空いているのではないかと思います。

関西住みの方はぜひ。




ほんとはもっとあちこち京都の町を見て回りたかったのですが、

美術館を出た時間が少し遅くて、

平安神宮神苑だけ見て来ました。

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桜の頃なら、人が多すぎてまっすぐ歩けないほどでしょう。

あまりお花は咲いていませんでしたが、

超有名な観光スポットのわりに、ゆっくり楽しめました。



せっかく大阪に住んでいるのだから、もう少しディープな京都を楽しめるように、


次回案内人を探したいと思います。(←自力では無理。)