夫に腹立つ・・・。
大学を出て、就職をしてすぐに、上司や先輩に言われたことがあります。
「同じことを2度聞いてはいけない。」
「同じことを2回言わせてはならない。」
「考えず、調べず、勉強せずに質問してはならない。」
って。
誰だってうっかりしたり、忘れてしまうことはあると思うのに・・・仕事ってやっぱり厳しいんだなあ、バイトとは違うなあ。
なんて、やたらと緊張したものでした。
でも、いざ自分が後輩の指導に当たるようになって、何度も同じことを聞かれたり、同じことを何回も説明させられたりすると、
「前にも言ったのにな。」
と、つい考えてしまいましたし、業務が忙しくなってくると、「マニュアルを読んで」とか、「先月分の台帳を見て」なんて言ってしまうこともありましたので、上司や先輩からの最初の厳しい注文は、至極もっともで、ありがたい指南だと後々考えるようになりました。
で、そんな経験から、私は自分自身の性格に対し、
「いらちな私は、同じ説明を何度もするのがキライです。」
という自己分析を追加させたわけなのですが、それが通じない相手というのが存在するわけでして。
夫です。
なにしろ、「忘れ物大魔神」の夫。
財布や新幹線のチケットでさえ忘れ去ってしまうのですから、私の言葉なんて覚えているはずがありません。
で、1年365日、毎日毎日同じ繰り言のくりかえし・・・。
正直もう、「一生このままかな・・・」ってあきらめている部分も大きいのですが、
どうしても、
どうしても、
どうしても、
「いらっ!」
っとしてしまうこともあるのです。
それがね。新聞。
これ。
夫が新聞を読むと、高確率で「このまま」なんです。
なぜ「読み終わったら折りたたむ」ということができないんだろう・・・?
もしも我が家が、後楽園くらい広かったら、私もなにも言いますまい。
新聞くらい思いっきり広げて読めばいいし、広げっぱなしで放置されても一切文句は言いません。
でも、うちは狭いのです!
食卓の上に、こんな風に新聞を広げっぱなしにされたら、後で何かの作業をする時に邪魔になってしようがありません。
新聞くらい。って思うでしょう?
私もね、そうは思うのです・・・。
でも、これが毎回続くと、意外なほどイライラがたまっていくし、精神的に消耗していくものなのです。
たとえば、夫が最初から、
「家の中の些末なことはすべて妻がするべき。夫というものは、家では縦の物を横にもしないものだ。そんなことは女の仕事。」
っていう人なら、話しは早かったのです。(たとえば亡くなった私の父のように。父は靴下すら、自分で履かない人でした。)
だって、夫がそういう人だったら、そもそも結婚なんてしないじゃないですか。
私と夫はメダカとペンギンなみに、なんの接点もなく人生を送り、摩擦もストレスもなかったはずです。
でも、夫は、私が「新聞をたたんでね」と言えば、「はいはい」とたたんでくれるので、
「俺は夫だ、新聞はたたまない!」
という強固な意志や主張があるわけではなく、ただひたすらうっかりしているのだと思われます。
その、
「悪気は無いんだろうなあ。」
とこちらに思わせるのが難点と言いましょうか、
ただ単に忘れているんだけなんだから、と私も毎回「たたんでね」と言ってきたのですが・・・結婚しておよそ20年、最近、本当にそういうのが、つくづくとイヤになってきました。(今さらって感じですが・・・。)
同じことを何回も、それこそ何千回も言っても治らないのだから、もうどうしようもないのかな、と私が新聞をたたむ。
それって、こちらが「折れた」ように見えて、確実に、その都度愛情はすり減ってるんですよ!と夫には言いたい・・・。面倒だから言わないけども。
「同じことを何回も言わせてはいけない。」
大昔の上司の言葉が、最近やけにしみじみと胸に去来してやみません。
ちなみに、夫に新聞をたたんで、と頼むとたいていはこうなります。
これ、”たたんだ”ってことになるのかなあ。
新聞ってまとめて資源ゴミに出すので、こんなたたみ方では、みっともないことこの上なし・・・。
結局再度たたみ直すことになるので、その時のストレスも半端ではありません。
夫は、
「うちの奥さん、新聞のたたみ方にまで”いちゃもん”つける~。コワ~い。」
なんて会社で吹聴しているようなのですが、毎回新聞をたたみ直して、会社でも悪口言われて・・・業腹なので、もう新聞を購読するのをやめようかなーとか思っちゃう今日この頃です。
会社で悪口言ってるみたいだから、ブログで復讐してやった!
と溜飲を下げてますが、私自身の評判も下げている気がしないでもない・・・。
「夫婦とは一蓮托生」ってそういう意味・・・じゃないですよねえ・・・ほほ。