暑さに耐えかねたら、南に下ろう。(ただし大阪人に限る)
みなさま、こんばんは。
毎日毎日、暑いですね・・・。
今年の関東は雨続きで気温も上がらなかったと聞いていますが、
大阪は例年通り、連日連夜酷暑日に熱帯夜、「暦の上ではもう秋」なんて言われると、思わず「いらっ!」とするほどの猛暑が続いております。
関西在住のみなさまには心から残暑お見舞い申し上げます。
先日は大阪のあまりの暑さに、
「どっか涼しいところに行きたいっ!(近場で!)」
大阪から南に下ること約2時間から2時間半。
京都や神戸、奈良に比べると少々時間がかかりますが、十分日帰りできるコースです。
今や世界遺産にも登録されて、世界中から観光客が訪れている高野山ですが、
ある一定の年齢層の大阪人には、
「林間学校」
の定番地として刷り込まれている土地でもあります。
数多くある寺院の多くが宿坊を兼ねているため、そこで一泊するだけの行事ですが、
宿坊での一泊には、修行中の若いお坊さんたちによる「おばけ役」つきの「肝試し」が含まれていて、今でも忘れがたい思い出です。
当時の私は小学5年生。
宿坊の一番大きなお部屋で「怪談」を聞いて、きゃあきゃあ盛り上がった後で、坂道の下から山門まで歩くのですが、子どもたちはお坊さんたちが「おばけ」をやってるなんて聞かされていないわけです。
真っ暗な参道をびくびくしながら歩いていると、鬱蒼と茂った木々の木立ちから突然真っ白なシーツを被ったおばけが!
言葉にならない悲鳴を上げながら、反対方向に逃げ出したら、そこにはまた別のおばけが待ち受けているんですよね。
これがほんと、腰を抜かすほどのコワさなんですが、
だいたいね、そもそもお寺のお坊さんって、本職じゃないですか(←なんの?おばけの。)、なのに子ども相手にあんなに本気出さなくてもいいと思うんですよね、今でも。大人げないったら。
だけど、現代日本の仏教界に対する、「葬式仏教だ」、「拝金主義だ」なんて批判を聞いていると、
「小学生を死ぬほどビビらせるに一生の思い出を残す」
なんて、お坊さんたちの日常の中でもすごく夢にあふれた、ロマンティックでステキなお仕事だったんじゃないかしら、って思うのです。
どうしてなくなっちゃったのかしら。
林間学校での2日目は、「奥の院」の散策から始まりました。
ガイドさんに引率されて、明智光秀のお墓なんかを見た記憶があります。
「(光秀は)主家を裏切ったので、何度修理してもそのお墓にはひびが入るんですよ~」
なんて説明を受けた記憶も。
肝試しの余韻がまだ残っている私たちはそこでもわあわあ言ったものです。
で、今回もひびの入った光秀のお墓が見られるかなーと思ったのですが・・・
お墓、多すぎ・・・(←当たり前)
とても自力では見つけられそうにありませんでした。とほほ。
でもとにかく涼しいのです!
高野山のこの日の気温は26度くらい。大阪市内とは10度ほども差があります。
大阪でこの時期外を歩くのは、苦行以外のなにものでもありませんが、奥の院では散策に最適な気温に湿度。
お金持ちだったらこのあたりに別荘でも建てたいなー、と思うほどの快適さ。
もちろん、夏が涼しい分、冬の厳しさは大阪の比ではありませんが。
「電話」に「電報」
今もここから電報打つ人なんているのかなあ…。
ところで奥の院御廟橋の向こうは聖域で、写真撮影も厳禁です。
真言宗においては、弘法大師・空海は今でも生きていらっしゃるとのことですから、大師さまの静かな生活を乱してはいけないのだそう。
お食事もちゃんと運んでいるのですって。
伊勢神宮みたい。
「結局誰が食べてるのかなあ?」
なんてつい考えてしまうのは、私が罰当たりな人間だということでしょう。(←食いしん坊とも言う。)
ところで、その御廟前には「塗香」が置いてあって、参拝者はその塗香でお清めをします。
こんなの。(写真はネットからお借りしました)
ほんの一つまみを手に取って、両手のひらをすり合わせて使うのですが、
試してみた娘が、その匂いをかいで言ったのが、
「焼きそばの匂いがする!」
・・・や、焼きそば?
私も試してみましたら、確かにちょっと焼きそばの匂いが。
たぶん、塗香にはクローブ(丁子)の香りが含まれているんだと思うのですが、
焼きそばのソース
こんなやつね。
きっとこういう調味料の中にも、クローブが使われているのでしょう。
でも弘法大師御廟の前で、わざわざ大声で
「焼きそば!」
なんて言う必要あります?
「ああ、あのお母さん、マルちゃんの焼きそばとか使ってるんだな」
ってバレバレじゃないですかー。(←そこ?)
いや、おいしいですけどね、この焼きそば。ね。
塗香の威力は侮れなくて、なかなか匂いが消えないので、その後ずっと娘が手のひらをくんくん嗅いでは「焼きそばの匂い!」を連発するので、
「お腹がすいてるんだな・・・」
と察して次の目的地に移動することにしました。
・・・今ふと思ったのですが、
私ってつくづくお出かけ記事が下手くそですよねえ。
いや、他の記事だって下手に変わりはありませんけど、でも高野山奥の院に出かけて、焼きそばの話しになるってどういうことなんだろうか・・・?
高野山って、宗教・歴史・文化のどの一面から見てもほんとは第一級の場所なんですよ。興味のある方はご自分で調べてみてねー!(←不親切)
おまけ。
ブロ友のトーコさんがついに「円」を編むことをマスターされたので、円が編めたら次にきっと編みたくなるお花のサンプルを色々と編んでみました。
お花のブレード。このまま吊るして飾ってもいいし、お気に入りの香水をふってサシェ代わりにクローゼットに吊るしておいても。
ちょっとずつ違うお花なので飽きずに編めます。
ヒナギク。 黄色に白のお花はいつも元気をくれます。
小さな薔薇。実物はピンクに少し濃淡があります。
気に入ったので赤でも編んでみました。
ポピー。
ほっそりした茎の先に鮮やかなお花が揺れているのを見ると健気なお花だなあといつも思います。
あっという間に「円の編み方」をマスターしたトーコさんのブログはこちら。
ブログを通じて趣味のお話しができることを、しみじみ幸せだなあと思う今日この頃です。