任天堂「ポケ森」を始めて「とび森」を思い出す。

みなさま、こんばんは。

 

任天堂の「どうぶつの森ポケットキャンプ」が配信されて約3週間が過ぎました。

2005年に発売された「おいでよ どうぶつの森」からのファンとしては、待望のスマホアプリでの配信。

もちろん見逃せるはずもなく、配信当日からガッツリはまって、私の一日は「森」の更新時間に支配されるようになりました。(忙しいのにね・・・。)

 

配信当日は通信障害のあまりの多さにうんざりして、プレイ続行は無理かも、と思いましたが、翌日からはなんとかストレスフリーで楽しめるようになりました。

 

これまでの「森」は専用機DSや3DSが必要でしたが、スマホで楽しめるのって思っていたよりも快適で便利なものですね。

重い3DSがお出かけに必須だった頃を思うと、スマホひとつでいつでも「森」に遊びに行けるのは革新的ですらあります。

 

これまでの「森」とはずいぶんと様相が違いますが、「ポケ森」も充分楽しいゲームです。だけど、やっぱり「ポケ森」をプレイしていると、

 

「前作の「とびだせ どうぶつの森」ってすごいゲームだったんだなあ!」

 

という感想を持たずにはいられません。

 今日はそんな「とび森」についての思い出をちょっとだけ。

 

おそらく私は最初のゲーム世代と呼ばれる世代に属していると思うのですが、

実際のところ、これまでゲームなんてものをやったことがありませんでした。

ゼルダ」や「ファイナルファンタジー」なんかはまさにドンピシャ!世代なはずですが、夢中になってる友人を見ても、まったく食指が動きませんでした。

「マリオ」や「テトリス」ですら未経験。

ポケモン」だって「ピカチュウ」の名前を知ってるくらい。

なので、「ポケモン」の話をしていたフランス人の友人が唐突に、

 

「PikaPikaaaa!!!」

 

って言ったときには、とっさに

 

「この人、頭のどっかがおかしい人・・・?!」

 

と狼狽し、あとから夫に、

 

ピカチュウは「ピカピカ!」しか喋られへんねん。

そんなことも知らんなんて日本人失格やな!」

 

とツッコまれました。(大阪のおばちゃんだけでなく日本人まで失格になってしまった。とほほ。)

 

なので、任天堂「とびだせ どうぶつの森」を始めて私が一番に思ったことは、本当に今さらですが、

 

任天堂ってすごーい!」

 

ってことでした。

 

だってね、だってね、

本当に世界中の人が「とび森」をプレイしていたのです。

 

アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、韓国、ヨーロッパ諸国・・・珍しいところではオランダ領アンティルトリニダード・トバゴ人ってのもいたなあ・・・。(←どこだろ・・・?と後で世界地図を見た。)

 

とび森」の魅力は、とにかく「人との交流」にあって、誰かと一緒にプレイすることでより楽しさが増す仕組みが満載でしたから、3DSを開くといつもそこにはいろんな国の、いろんなプレイヤーとの出会いがあったものでした。

 

でもね。

いないんですよ。そこに。

 

中国人だけは。

 

中国では3DSが販売されていないので、中国人がいないのは当たり前なのですが、昨今、どこに行っても中国人観光客だらけの状況を思うと、違和感を感じずにはいられませんでした。

既に日本を抜いて世界第2位の経済大国の中国。

富裕層の親たちは子どもの幼稚園に月額7万円もの保育料を払っているとのことですから、3DSがことさら高価だということではないと思います。

きっと、あまりにも簡単に世界中と通信・コンタクトできてしまうところが、逆にネックになっているのでは、と当時は想像したものでした。

 

ところが、「森」の中で、私は一度だけ、中国人に出会ったことがあるのです。

 

「森」のプレイヤーはみんなどこの国の出身者かわかるようになっていて(日本人だけは住んでいる都道府県まで設定できます)、そのプレイヤーも国籍が「日本」となっていたので、当然日本語で話しかけたのですが、あまりにも話が通じない。

変だなあ、と思っていると、

 

「実は香港在住の中国人です」

 

と言うのです。

中国では3DSが販売されていないので、日本旅行のついでに秋葉原で購入したとのことでした。

 

そ、そこまでしてやりたいものだろうか?ゲームって・・・???

 

ま、やりたいんでしょうね。

確かに「とび森」は、好きな人にはたまらない魅力があります。私も「どハマり」しましたもの。気持ちはわかります。

 

でも、そのころの香港は、例の「雨傘運動」の真っ最中。

第二の「天安門事件」が香港で?!と世界中が固唾を飲んでいるところでしたから、私はとっさに、

「大丈夫なんですか?」

と聞かずにはいられませんでした。

 

彼の答えは、

「確かに街中、騒然としているし、一触即発の雰囲気はある。

私はもう年寄りだから、デモに参加はしないけれど、若い人たちの言ってることの方に気持ちは寄り添ってるし、彼らの味方だよ。」

とのことでした。

 

その後、天安門事件のような悲惨な人的被害を出さずに、一連の反政府運動が収束したときにはほっとしましたが、その時に思ったのです。

あの天安門事件の時にも、今と同じような通信技術が存在していたら、中国政府もあんなに酷いことはできなかったのではないだろうかって。

 

世界中の人間が、報道に頼らず、リアルタイムで会話・写真のやり取りができる社会。

スマホだけでなく、3DSのようなゲーム機ですら、それを可能にしているのですから、完璧な規制をかけることはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。

 

それが、もしかしたら、中国政府を、天安門事件の当時よりは慎重にさせ、雨傘運動に参加していた若い人たちの命を救ったのかもしれないと思うと、心からよかったと感じるのです。

だって、「自国の」戦車にひき殺されて死ぬなんて、あまりにも悲惨ではないですか。

 

各種SNSやゲームには常に賛否両論があるものですが、使いようによっては、弱者にとって、かなりの武器になるのかもしれないなあと、しみじみ考えたりしたものでした。

 

翻って、最新の「ポケ森」。

 

とび森」最大の特色であったプレイヤー同士の「交流」機能は、ほとんどなくなってしまいました。

会話を楽しむどころか、一緒にプレイすることもできないし、プロフ欄すら存在しないので、「フレンド登録」しても、どこの国の人だかもわからない状態です。

 

それは、「とび森」にガッツリはまっていた人間にとっては、かなり寂しく、最初の1週間は、どうにももの足りない感じがしたのですが、最近は、

 

進撃の巨人」について延々と薀蓄を傾けるアメリカ人、

「兵役に行くのがイヤだ~」と長々と愚痴を垂れ流す韓国人、

レアアイテムをごっそり盗んでいくベルギー人、

イスラム教徒とパリジャンへの悪口三昧のフランス人、

下ネタしか話さないスペイン人、

出会ってすぐにキリスト教の布教を始めるブラジル人、

 

などに煩わされることなく、ひとりで平和にプレイするのもなかなか悪くないかもなあ、とこっそり思うようになりました。ほほ。

 

昨日、やっとスマホのスクショが撮れるようになったので、「ポケ森」の写真を最後に。

 

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目の前で「とたけけ」に歌ってもらう「私」。

現実社会なら、こんな至近距離でギター片手に歌われたりしたら、

 

「さぶっ!」

 

って思うこと確実ですが(←大阪人)、「森」の中だと許せる不思議。

 

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でも、ちょっと席を外してたら、かわいい「ドレミ」に席を奪われて大ショック!

雪景色に変わったこともあって寒さが身に沁みます・・・。

 

とび森」に比べると「どうぶつ」たちとの会話もちょっと単調ですが、

できたばかりの「メリーゴーランド」を楽しんでいる黒馬「シュバルツ」を発見、

 

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「そう?」

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「へー。」

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「よかったね。」

 

くらいの会話は楽しめます。

 

 

子どものころ、「おままごと」が好きだった人、

かわいいものに目がない人、

なにかを「集める」「収集する」のが大好きな人、

お部屋のインテリアをいじるのが好きな人、

 

「森」はそういった人に向いているゲームです。

はてなブロガーにも「森」の住人は意外とたくさん。

 

みなさまももし対応機種のスマホをお持ちでしたら「森」へGO!

きっとすごく楽しめますよ~!