「母の日」に夫が株を上げた話。

みなさま、こんばんは。

 

「母の日」でしたね。

 

「母の日」と言えば、小学生のころ、お小遣いを貯めて、母に小さなブローチをプレゼントしたことがあります。

応対してくれた店員さんが、小学生の私にいたく感心して、

「将来、子どもを持つなら、絶対に女の子がいいなあ。」

と言ったのを鮮明に覚えています。

もちろん、その言葉には幾分かの「お客さんへのリップサービス」が含まれていたのでしょうけれど、それでも小さな女の子が母の日のギフトを選びに来ているという光景は、店員さんから見ても、微笑ましく、好ましいものであったのでしょう。

 

以来、一度も欠かさず、母の日のギフトを送り続けて〇十年・・・

結婚してからは、夫の母に対してもなんらかの贈り物をしなくてはなりませんから(放っておくと夫はなんにもしない)、この季節はいつもなんとなく気忙しく感じられます。

 

そんな私にも忘れられない「母の日」があります。

 

それは、娘を出産して初めて迎える「母の日」。

 

まだ赤ちゃんの娘を抱えて、毎日がバタバタ、母と義母へのギフトを送付した後は、もう「母の日」のことなんてすっかり失念して過ごしていたのですが、

外出していた夫が、カーネーションの花束を抱えて帰宅しました。

 

その夫を見て、私は開口一番、言いました。

 

「どないしたん?私、今日、怒ってへんよ?」

(注:お付き合いの長いみなさまはご存知だと思いますが、我が家の夫はケンカの後にお花を買って帰るのです。)

 

そうしたら夫が言いました。

 

「これはまる子(←娘のこと。もちろん仮名です)からだよ。買い物してたら、

「今日は「母の日」やからママにお花買ってきて。」

ってまる子から電話があってん。だから買ってきた。

はい、ママ。いつもありがとう。まる子より。」

 

って。

 

どんな時も、いついかなる状況にあっても、とにかく「ちゃかす」ことに最大限の努力を惜しまない大阪人である私も、この時ばかりは「まああああ!」って素直に感動しました。

まさか、まさか、自分が「母の日」のギフトを受け取る側になっているなんて!

そりゃもちろん、自分がすでに「お母さん」であることはわかっていましたけれど、「母の日」という行事の対象に自分が含まれているなんて、その時その瞬間まで、まったく気づいていなかったのです。

 

娘を出産したすぐ後、病院の看護師さんに、「まる子ちゃんのお母さん」と呼ばれた時の、あの照れくさいような、面映ゆいような、そして誇らしいような、なんとも言えない感情が、再び鮮明に湧き上がってきて、私は娘を抱き上げ、

「ああ、そうだ、この子のおかげで私はお母さんになって、「母の日」に祝ってもらえる対象になったんだ、なんてありがたいことだろう。」

としみじみ娘に感謝したのでした。

 

は?

もちろん、夫にもありがとう、って言いましたよ。

確かに言った!

言った気がする・・・。

言ったかな・・・?

きっと言った!!

言ったと思う・・・。た、たぶん・・・。

 

ま、そこはどうでもいいとして(←よくない)、

この時、私、本当にうれしかったんでしょうねえ・・・。

喜びのあまり、「こんなことがあった!」と友人たちにメールを送りまくってしまいました。

今なら絶対にやりませんけれど・・・出産後って、どうもおかしなテンションになってしまうんですよ・・・感情の振れ幅が大きくなるというか、振り切ってしまうというか・・・

 

そうしたら、友人たちの間では、夫の株が急上昇。

 

「なんてやさしいだんなさん!」

「マミーはいいなあ!」

「うらやましい!」

 

の大合唱になりました。

 

でも。

もちろん、それだけで済むはずはないのでありまして。

その後には、

 

「それに引き換え、うちの夫ときたら。」

「母の日の「は」の字も出なかった!」

「マミーからのメールを印籠のように夫に見せたら「やべー」って顔してたわ!」

 

なんてメールがわんさか届き、

 

夫「俺さあ、あなたの友だちのだんなさんたちに、これから永遠に恨まれるよな。」

 

と夫がしょんぼりする結果になりました。

 

でも、以来、私の友人たちの間では、夫の評判は頗る良いものになりました。

もちろん、私の中でも同じく。

 

よく女の人は昔のことをいつまでも覚えてるって言いますけれど、

それって悪いことばかりを覚えているわけではなくて、いいことでも同じなのです。

心揺さぶられるほどにうれしかったことは、いつまでもいつまでも忘れられないもので、

だから、それ以来、夫に対してなにか、

む。としたり、

むか。としたり、

むっかー!としたりすることがあったとしても、

 

「まあ、最初の母の日に、ああやってカーネーションを買ってきてくれた人だもの、私には過ぎた人よね。あの日はうれしかったんだもんね。」

 

と思えるようになりました。

 

あの日のカーネーションは、母になれた自分の幸福を再認識させてくれた、大切な記憶です。

 

 

おまけ。

先日の編みぐるみのしいたけ。

わっとさんの期間限定アイコンとして使っていただけました!

 

もうねえ、ほんっとにうれしくって、スクショを撮りまくり!

ひとりできゃあきゃあ言いました。ほほ。

 

で、その編みぐるみしいたけ。

針山として、最高なんですよ、これが。

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ね?

抜群の安定感。

でも、わっとさんのアイコンになった「しいたけ」を見てから、このしいたけに針を刺すことにすんごい罪悪感を感じるようになりました。

いや、本物のしいたけは真っ二つに切ったり、みじん切りにしたりしてるんですけどね!

でもでも、これはわっとさんに使っていただけた、特別なしいたけですから!

 

これはいつまでも針山にしとくわけにはいかない!

で、

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無事、ストラップとして生まれ変わりました!

これをつけていたら、なんかいいことがありそうな気がする!

わっとさんみたいに、「はてな」界隈で愛される存在になれたらいいなあ。(←身の程知らず。)

 

ついでに、

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キノコもストラップに。

これは娘の所持品になりました。

 

あ、それと「しいたけ」と言えばねえ。

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講談社のこの絵本、おもしろいですよ・・・。

途中、あまりの「しょうもなさ」に「ははっ。」って笑ってしまうのですが、こういう笑い、キライじゃないです。

最近、すごい人気のようで、書店でも平積みになってますので、お見かけになられたらぜひ。

 

おまけ2。

 

今日の「母の日」。

娘がケーキを焼いてくれました。

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色々あっても、私はきっと幸せです。