ロマンスとか、ロマンチックとか。

6月19日は「ロマンスの日」だそうです。

softwindさんのブログを読んで知りました。

 

ちなみに、softwindさんのブログはすごいのです。

 

「暑中見舞いの日」を教えてくれて、

あ、暑中ハガキ買いに行こ!!

と、私の買い忘れを防ぎ、

 

夕食の席では

「知ってた?今日、伝説の女優「原節子」のお誕生日なんだって。」

と、話題を提供してくれたりします。

 

なので、なるべく朝チェックして、

今日はなんの日か、しっかり読んでからお出かけするようにしています。

これで誰かとの話題に困って目が泳ぐ、なんてことともサヨウナラです。

 

なんて有益なブログ。

どっかの誰かさんのとは大違いです。

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 こたつ猫「呼んだ?」

・・・いいの、独り言だから。

  

 

 

また脱線しました。

 

 

6月19日は「ロマンスの日」。

 

なんてロマンチックな日。

 

で、考えました。

 

最近ロマンチックなこと、あったっけ?

 

そういえば、5月1日に「スズランの日」ってあったなあ。

 

フランスでは大切なひとにスズランを・・・。

 

 

ニコラ「最近は誰もそんなことしない。

あ、知ってた?スズランって、毒あるんだよ。」

 

 

ロマンチックは粉砕されました。

 

うーん。

ロマンチック

ロマンチック。

 

ああ、そういえば、

 

昔、家に詩集がありました。

「世界名作詩全集」みたいな。

名前も出版社も初版年度も忘れたけれど、

子どもの頃は、その本が大好きで、

意味もわからないくせに、

なんどもくりかえし読んでいたものです。

 

ランボー

リルケ

ゲーテ

コクトー

ヴェルレーヌ

 

みんなその本で出会った気がします。

 

好きだったなあ、フランス人詩人ヴェルレーヌの・・・

 

 

「秋の歌(落葉)」

 

秋の日のヴィオロン

ためいきのひたぶるに

身にしみてうら悲し

 

鐘の音に胸ふたぎ、

色かへて涙ぐむ

過ぎし日のおもひでや

 

げにわれはうらぶれて

ここかしこさだめなく

とび散らふ落葉かな (訳:上田敏

 

 

間違いありません。「ロマンチック」です。

 

 

子ども心に、原詩で読んだらどんな感じになるんだろうと、

一生に一度でいいから、

オリジナルの朗読を聞いてみたいと考えていたものです。

 

 

 

 

・・・・・・って。

 

 

いるやん、フランス人!

 

 

ネットの向こうだけど!

 

 

(大天使改め、今日の被害者)マイクよ、そこにいますか?

 

マイク「なになにー?」

 

ヴェルレーヌを知っていますか?

 

マイク「うん。有名だよ。」

 

そうでしょう、そうでしょうとも。

 

では。

 

朗読するのです。私に。

 

マイク「は?い、い、い、いや、

いやいやいや無理無理無理、朗読なんて!」

 

・・・日本人じゃあるまいし。

 

フランス人のくせに、恥ずかしがるなんて

一体どういう了見でしょうか(←言いがかり)

 

 

いいからいいから。

どうせ聞いてもわかんないんだから、フランス語。

 

なら、頼むなよ!とは言わないところが彼のいいところ。

 

マイク「youtube探してごらんよ、たぶんあるから。」

 

 

はっ!youtube

なるほど、世の中、便利になったものです。

そういえばアニメソングもいっぱい送ってくれたよね、youtubeから。 

 

 

って・・・・・また機械か!!!(うんざり)

 

 

 

仕方がないので情に訴えることにします。

 

そうよね、確かにね。でもそれって

あなたの声じゃないわよね?ねえ、マイク?

 

 

マイク「わかった。」

 

 

え、マジで?ほんとに?

ダメ元だったので、

あっさり出た了解に私の方がびっくりしつつ、

彼が録音してくれた

ヴェルレーヌの「落葉」を何度も聞いてみました。 

 

(皆さまにも聞いていただきたいのは山々ですが、

貼り付け方がわからない・・・。

機械に・・・(以下略)。)

 

Chanson d'automne    ///  Verlaine 

 

Les sanglots longs

Des violons

 De l'automne

Blessent mon coeur

D'une langueur

 Monotone.............(めんどくさいので以下略。ほほ。)

 

 

もちろん、意味はわかりません。

英語もできないのに、フランス語とか。

でも何度も聞いているうちに

その美しさが波のように押し寄せてきます。

 

 

繰り返される多彩な韻。

それ自体がリズムを持って、

まるでひとつの歌のように、耳の中に残ります。

 

そういえば、誰もがこの詩に音楽をつけたがります。

気持ちがわかります。

でも個人的には、この詩には、曲は必要ないと思います。

この詩、そのものが音楽なのですから。

 

 

 まるで、歌みたいよ、音楽のようよ。

 

マイク「ほんと?!うれしいなあ!ありがとう!」

 

いえいえ、こちらこそ、ありがとう。マイク。

 

 

もしタイムマシンがあったら、

子どもの頃の自分に会って、

「いつかオリジナルを聞く機会がくるよ。」

と言ってあげたい。

 

そうしたら、そこからもっと

お勉強をがんばるようになったかも!

 

・・・は、ないな。

うん。ないと思います。

くっすん。