「ありがとう」って生き物だと思う。
早いもので、 あれから1年が経ちました。
そう、今のお仕事を始めてから。
去年の今ごろはなんだか大変だった記憶があります。
毎日がバタバタ、あたふた。
え?
今も変わらない?
・・・そうなんですけどっ!
でも、1年前に比べると、ずいぶんと、私の「気持ち」が変わりました。
1年前。
働き出した頃。
職場の「アウェー感」は相当なものでした。
あいさつをしてもろくに返してもらえないし、期待もされていない感じ。
おまけにあちこちから立ちのぼる「声かけないで、忙しいから!」のオーラが強烈、
そらもう朝からずっと「へこみまくり」な毎日でした。
「このお仕事、続けられるだろうか。」と不安な気持ちでいっぱいでしたが、
へこんでいても仕方ない、と自分を鼓舞し、
苦手な人や、きちんと挨拶をしてくれない人にこそ、一番にあいさつをして、いつも笑顔で接するようにしました。
ついでに心がけたことがあります。それは、
「自分ひとりのためだけには立たない。」
ってこと。
なんか往年の革命家みたいですけども、そうじゃなくて、ですね、
これはもっと言葉通りの意味でして・・・。
つまり、なにかの用事で自分が席を立つときには、誰かの用事も済ませてあげる姿勢でいるってことね。
なにしろ職場って、誰の仕事でもない、誰がやってもかまわない、つまらない用事や仕事が散乱してるじゃないですか。
「コピー行ってきますけど、それ、ついでにしてきましょう。」
「これ、片付けときますね。」
「一緒に持って行っときますよ。」
「ついでに補充しときましたよ。」
誰だってちょっと面倒だな、って放置しがちな細々したことを、嫌がらずに引き受けること、それで笑って「かまいませんよ」って言い続けること。
当たり前ですが、ずっとそうしているとまわりの人は私に言いますよね?
「ありがとう。」
って。
それが一番の目的なんです。
「ありがとう」って実は、常に「バランスしたい」生き物なのです。
ずっとだれかに「ありがとう」を言い続けてると、その人から「ありがとう」を返してもらわないと、どうにも「おさまりの悪い」気持ちになるものなのです。心理的な負荷が生じるものなのです。
だから、私が上記のような態度でずっと働いていますと、
「骨惜しみしない」とか「よく気が利く」なんてうれしい評判(←勘違いな評判ともいう)がついてくるだけでなく、
逆に私の方が「困ったな」「こうしてほしいな」と思ったとたんに、
誰もかれもが、一生懸命に助けてくれたり、手伝ってくれるようになるのです。
ほんとです。
あんなに冷たい雰囲気だった1年前。
でも数ヶ月経つころには、遠くからでも
「マミーさーん!おっはよー!」
って声をかけられるようになりました。
それから、
「マミーさん、移動ないよね?移動の希望、出したらあかんよ?」
「マミーさん、俺、A区に転勤なん。ね、ね、移動の希望調査あったら、A区に出してな!なっ!?」
「マミーさんいるから、担当、このままにして、って言いました。これからもよろしくです。」
なんて、とてもうれしい言葉もたくさん。
それから、
「マミーさんが興味あるかもと思って」
と、わざわざ新聞の切り抜きや雑誌を持ってきてくれたり、
お菓子だアイスだケーキだといろいろもらうようにもなりました。
・・・正直、お仕事に行ってるのか、餌付けされに行ってるのか、わからないレベルです・・・お仕事始めたらちょっとは痩せるんじゃないかと期待してたのにな・・・くっすん。は?食べなきゃいいだろって?・・・斬新なアイデアですね・・・。それはムリ。
もちろん、私の仕事は正規の職員ではなく、パートのようなものです。
身分も不安定だし、お給料もよくありません。有休だってほんのちょっぴり。
プレッシャーだけはたくさんあって、ボランティア的精神がなければとても続かないでしょう。
でも、最近はお仕事をするのがとても楽しいと感じます。
最初はあいさつも無視された人に、満面の笑顔で「おはよう」と言われる度に、
「ああ、この人はこんな顔で笑うんだな。」
って、毎回感動してしまうのです。
そうして、本当に悪い人なんて、きっとこの世にはいないに違いない、少なくとも私のまわりにはちっともいない。
私って、なんて幸せなんだろうって、痛感するのです。
幸運なことに、なんかよく知らない上層部の人が仕事ぶりを聞いて見学にやってきたり(「誰?」って感じだった!あは。)、地元のタウン誌なんかにも載せてもらえたりするようになりました。
それもこれも、私はなんにもしていません。まわりの人の声のおかげでしょう。
「ありがとう」ってほんとにいつも「バランスしていたい」生き物なのです。
いつも誰かから、「ありがとう」って言ってもらえるようにお仕事すること。
それが結局、自分を助けることになるのだと思います。
おまけ。
お願いがあるのです・・・。
「木目込み人形」って知ってます?
私はあんまりよく知らないのですけども。
こんなの。
お顔アップ。
・・・写真が下手・・・。
実はこの木目込み人形、伯母が作ったのですが、飾る場所がなくて処分しようかと思っていたのです。
他にもたくさんあるので、この子の定位置が押し入れの中になってまして・・・。
でもこの前、デパートに行ったら、木目込み人形って、すんごい高いんですよ!びっくり!
で、もったいないなあ、と思ってしまう私は貧乏性です。(ウソです、貧乏「性」ではなくて、本物の「貧乏」です。ええーん。)
もちろん引き取ってくださるだけでかまいません。
どなたかのお宅で飾っていただけたら、この子もとても幸せだと思うのです。
ガラスケースをつけて、送料もこちらで負担しますので、よろしかったらご検討ください。
よろしくお願いいたします。