夫は忘れ物大魔神

私の夫は「忘れん坊」です。

「坊」なんてかわいいものではなく、その世界ではもはや「大魔神」と言ってもいいくらい。

結婚生活も20年近くになりましたが、いまだに夫の忘れ物癖には慣れることができません。

慣れるところか、日々あらたに燃料を投下し続ける夫のおかげで、呆れるのを通り越して、今や、

「なるだけこちらに火の粉がかかりませんように」と願う状態です。

 

どれだけ彼が忘れ物大魔神かと言いますと。

例えば、ある日。 

 

お仕事で打ち合わせが終わった後、

システム手帳を車のボンネットの上に置いて、

「うーん!」

と背伸びをしたら、瞬時に手帳のことを忘れてしまい、

ボンネットの上に手帳を置いたまま車を発進、そのまま行方不明に。

 

出張に出れば、高速道路の上に乗ってから、

「新幹線のチケット持ったっけ?」

と思い出し、案の定チケットは自宅に置きっぱなし、

 

コンビニでトイレを借りようものなら、

トイレの棚に財布を置きっぱにして、そのまま紛失、

 

会社に行くのにネクタイをし忘れることなんて日常茶飯事、だから彼のオフィスには無難な柄のネクタイを常備させています。

 

鍵、定期、財布、携帯は、出社に必ず必要ではないですか?

なので、いつも「同じ」場所に収納して、そこを空っぽにすれば忘れ物なし!にしているのに、鍵だけ持ってあとは忘れたり、携帯だけ取り忘れて出かけたりします。

 

そんな夫が会社に持っていくカバンはとんでもなく「重い」のですが、

ある日、彼がそのカバンを丸ごと忘れて出かけていきました。

 

びっしり詰まっている書類やら文具やら、見てもわからないものがたくさん…。

こんなにたくさんのお仕事のための「モノ」がなかったら、どれほど困るだろうと思い、届けようかとも思ったのですが、あいにくその日は「外回り」と聞いていたので、捕まるわけもないかあ、と思ってあきらめ、心配しつつ夫の帰宅を待ちました。

 

ですから夫が帰宅した時には息せき切って、尋ねたのです。

 

「カバン忘れてって、困ったでしょ?」

って。

 

そしたら夫、

 

 

「ぜんぜん?」

 

 

 

 

・・・・・・・・・。

 

 

 

 

「じゃあ、この重ったいカバンには、一体なにが入ってんのよっ!」

 

 

今も相変わらず重いカバンを持って会社に行く夫ですが、中に大したものは入ってないはずです。絶対!!

(そんなものに気を取られているから、大事なものを忘れるんじゃないの、と傍で意地悪く見ているのはちょっと内緒。)

 

で、今朝もやらかしてくれました。

 

夫が出社してからキッチンのカウンターの上に、私が発見したもの。

 

それは夫のために作った「お弁当」

 

この忘れ物も非常に多いです・・・。

だいたい、夫の会社では、仕出し弁当を昼食用に供与してくれるのです(有料ですが、安い)。それを食べておいてくれれば、私も手間いらずだし、なによりこんな風に「持っていくのを忘れる」なんてことはないはずなのに、夫は

 

「会社のお弁当、まずい」

 

とか言って、頑として食べません。

 

だったら絶対に忘れないように持っていけばいいのに、時々こうして忘れていくのはなぜでしょう?

地下鉄に乗ったあたりで、

 

「お弁当忘れた~。えーん。」

 

ってメールが来ることもありますが、いつも「知らん」と一蹴しています。返事もしません。怒ってるんだもの。

 

とくに今日みたいに、まだカゼが治りきってなくて、でもお弁当がいいだろうな、と思って必死に起きてきてわざわざ作ったのに、持って行ってもくれなかったりしたら、

 

「もう。」を通り越して「もー!」になります。

 

え?

「もう。」と「もー!」の違いがわかりにくい?

じゃあその辺の妻帯者に聞いてみてください。

結婚、やめよっかな…っていうくらい、微に入り細を穿って教えてくださると思います。

 

で、今日のお弁当ですが。

 

子どもが登校前、

「あー、パパ、お弁当忘れてる!」

と騒ぐので、子どものお弁当箱をもう一度開けて、夫の分のおかずを、

 

ぎゅうっと、

ぎゅぎゅぎゅーっと!

 

詰めておきました。

 

「豪華になった!」と子どもは喜んでいましたので、無駄にはならずに済むでしょう。

 

帰宅したら、

「パパにごちそうさま♡って言いなさい。」

と言おうと思います。(←イヤミ)

 

きっと悔しがって、少しは反省してくれることでしょう。

 

でも反省が生きたためしがない…また忘れるんだろうなあ。はぁ…。

 

 

ところでみなさま、昨日はカゼ対策の秘儀をたくさん、ありがとうございました。

ひとつひとつ目を通して、もうカゼをひかないように参考にいたします。

まだ完全とはいきませんが、もう少ししたら元気になると思います。

みなさまもどうか体調にはお気をつけてくださいね。

ほんとにありがとうございました。