ゾロリだけじゃない。絵本を卒業するお子さんにオススメしたい児童書3選。

みなさま、こんばんは。

 

先日は赤ちゃん絵本「もこもこもこ」の紹介記事にお付き合いくださってありがとうございました。

どんな赤ちゃんにも喜んでもらえる赤ちゃん絵本。

「もこもこもこ」を一度手に取れば、どんな絵本が赤ちゃんの心にフィットするのか、わかるようになるのですが、難しいのはその先。

最初は一様に本が大好きだった赤ちゃんも、そのうち本好きなお子さんと、本嫌いなお子さんとに分かれていきます。

なので、今日お話ししたいのは、絵本ではなく児童書のお話し。

 

いきなり自分でつけたタイトルを全否定するようですけれど、

私自身は、「絵本を卒業する」必要ってないと思っています。

大人が読んでもはっとさせられたり、感動したり、最近の絵本はものすごいパワーを持っていますから。

 

ただ、子どもたちが小学校で必ず遭遇する「図書の時間」ってやつね、

あの時間で、子どもたちは先生から、

「今日は絵本以外の本を選びましょう」

なんて指示を受けたりするのです。

「図書」の時間は「国語」の授業の一環ですから、いつもいつも自分が読みたい本を自由に選ぶというわけにはいきません。

なので、本が苦手、というお子さんでも絵本ばかりではなく、多少ボリュームのある本を読まなくてはならない時期がやってきます。

 

で、読書が苦手なお子さんが、かなりの高確率で手に取る児童書というのが、これ。

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そう、言わずと知れた「かいけつゾロリ」シリーズ。

原ゆたか氏作、30年もの長きにわたって子どもたちの心をわしづかみにしてきた大ヒットシリーズです。

なんと既刊約60巻・・・それが小学校の図書室には2セットとか3セットとか置いてありますので、かなりのボリューム。

 

ただ、このゾロリシリーズですね・・・作者・原ゆたか氏のポリシーで、そのお値段が「子どもたちがお小遣いで買える価格帯」に抑えられているせいでしょうか、装丁が甘くて壊れる壊れる・・・図書ボランティアは本の補修も行うのですが、明けても暮れてもゾロリの補修に追われる日々。

落丁したページをカウンターの上に置かれていても、既刊60冊×3セットですよ?

どの本の落丁分かを調べるだけでもすんごい手間!(←小学校図書館あるある)

ゾロリがすごい本だということは、もうよーく、よーーーくわかっているのでゾロリは別格!殿堂入り!

 

ということで、今回は小学校に入学前、あるいは小学校低学年のお子さん向けに、オススメの児童書を「ゾロリ以外」で選んでみました。

 

1.「おばけマンション」シリーズ

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むらいかよ著 ポプラ社 既刊42巻。

 

おばけの国からやってきたお姫様、モモちゃん。泣き虫ルイくんはモモちゃんに応援されてどんどん強くたくましくなっていきます。

ゾロリシリーズが好きなお子さんならきっとハマること間違いなし。

飽きさせないスピード感、魅力的な登場人物、それから笑える要素が満載。

せっかく買ったのに・・・の「ハズレ」感は絶対にありません。

絵柄的に女の子向けの傾向が強いように見えますが、男の子でも喜んで読んでくれると思います。

 

2.ほねほねザウルスシリーズ

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ぐるーぷアンモナイツ著 岩崎書店 既刊17巻。

 

もともとは「カバヤ食品」から発売されているお菓子のおまけ、食玩のキャラクターだった「ほねほねザウルス」。それがお菓子の世界を飛び出して楽しい本になったシリーズ。

作中、迷路やクイズなども盛りだくさんで、男の子の間での人気は絶大かつ圧倒的です。

ゾロリを越えるか?!・・・目下、個人的に興味津々な問題です。

 

3.おしりたんていシリーズ

トロル著 ポプラ社 既刊4巻。

 

この本については、なにかを語る必要はない感じ。

「おしり」・・・この言葉が子どもたちを引き寄せる強さには、もはや呆れかえるほど。

これに勝とうと思ったら、あとは「うんこ!」しかないと思う・・・実際「うんこ!」って絵本も人気です。(お食事中の方、ごめんなさい。)

とにもかくにも「おしりたんてい」の人気は凄まじいものがあります。

子どもたちはいつもこの本の周りで大騒動。

だまされたと思ってぜひ。

・・・ま、大人でも「おしり」の好きな人はいますものね、誰とはいいませんけれど。ほほ。

ちなみに、「おしりたんてい」には絵本のシリーズもあります(既刊5巻)。もちろんそちらも大人気。

 

今回は本があまり好きではない小さいお子さん向けの本を選んでみました。

図書の時間に、

「なにを読んでいいかわからなくて」

図書室の中を、ただうろうろと歩き回って時間が過ぎ、借りたい本を見つけられずに先生に叱られているお子さんをたまに見かけます。

そんなお子さんにこそ、楽しく読める本を提示することが大事なのではないかな、と思います。(小学校で選書を担当する先生方にはぜひぜひその辺りを考えていただきたいな。宮沢賢治とか、椋鳩十ばっかり買うのはやめてほしいのです…いくら教科書に載っているからって、毎年1ミリたりとも動いてないからね…?)

 

ゾロリもそうですが、シリーズものの本が有用なのは、子どもたちが「この本ならきっとおもしろいはず」と安心して手に取ってくれるからでもあります。

 

本って、なんだか難しそう、退屈そう、というイメージを払拭するためにも、読書の入り口は楽しい方がいいような。

 

お誕生日のプレゼントや、入学祝いにも最適です。

 

おもちゃのギフトに飽きたらぜひ本のプレゼントも。

オススメです。