夫の話が長い。

みなさま、こんばんは。

 

忙しさに取り紛れて、最近はブログネタに困る毎日が続いております。

だったら別に書かなくてもよさそうなものなんですが、

このままだとみなさまに忘れられてしまうかも~と心配になるのでありまして。

 

で、困った時の夫頼み、今日は我が家の夫のお話。

 

世間ではよく、

「妻の話しは長くてつまらない」

なんて言われているようですけれど、我が家の場合、ちょっと事情が違います。

 

夫の話しが長いのです。

 

いや、夫はどちらかと言えば無口で愛想がなく、自分から何かを話すことはあまりないというか、たぶん、「おしゃべり」が苦手なんだと思うのです。

 

なので、平素はたいてい、私がひとりでしゃべってます。

夫はほとんど聞いていないと思いますが、別に私も返事を期待しているわけではないので、さして痛痒を感じません。

 

問題は、私が何かを質問した時。

 

その返事が長い長い!

 

普段から、あまり「しゃべりなれていない」ためか、「会話」というものは本来「行ったり来たり」するものなんだという認識に欠けるきらいがあります。

なので、私の質問への夫の答えは、いつも

「授業」

「講義」

「国会答弁」

のような雰囲気。

 

その眠いことと言ったら!

 

たとえば。

まだ新婚のころ、うっかりと聞いてしまったことがありました。

 

「福岡の地名の由来って何?」

って。

 

そしたらまあ、その説明の長いこと、長いこと・・・。

 

5分経っても、10分経っても、ちっとも結論に至りません。

そもそも九州が出てこない。

 

まだ新婚でしたしね、私も我慢してたんですけど。

10分オーバーのあたりで、とうとう辛抱できなくなってしまい、

言いました。

 

「もうええわ・・・興味なくなったから。」(←ひどい)

 

夫は

「もうあなたには話さないっ!」

って怒ってましたけど、その怒り具合がおかしくて、大笑いしました。

 

あとね、娘が産まれてすぐのころ。

 

夜の間ずっとぐずり続けた娘の世話で、一睡もできずに起きだした私の前で、夫が朝刊のとある記事に感動して、その記事について説明を始めました。

 

それが長い!

めーっちゃ長い!

 

私も、今ならもしかしたら我慢できるかもしれないけれど、そのころは恒常的・慢性的な寝不足で、朝は特に機嫌が悪くて、もうほんとに「プチッ」って音を立ててキレました。

 

「もういいっ!あとで自分で読むっ!」

 

コワかったんでしょうねえ・・・夫はしょぼーんとして会社に出かけていきました。

 

ちょっと悪いことしたなあ、と反省しつつ、あとで新聞をチェックしてみますと、

夫が感動していた記事は3センチ四方くらいの、すごーく短い記事で(←見つけるのに苦労した)、

 

「この短い記事を、どうやってあんなに長くのばすことができたのか!?」

 

と、違う意味で衝撃を受けました。

 

夫に言わせると、

 

「知らないことがあるかもしれない。だから1から10まで説明してあげないと!」

 

という気持ちになるんだそうで、夫から見れば、私はずいぶんと「もの知らず」に見えるということなのでしょう。

 

で、そんな夫がある日、会社から帰宅して言いました。

 

「最近、朝礼の時に、あいさつと申し送りだけでは寂しいから、ちょっとした「小ばなし」をしている」

 

って。

 

それを聞いた私は飛び上がりました。文字通り。30センチくらい。

 

あのまとまりのない、オチもなんにもない、おもしろくもない話を、会社の人にも聞かせているというのか!?しかも朝から?!毎日?!

 

「なんでそんなことするん?!

やめときぃや!迷惑やから!

あいさつは短い方がいいんよ!

朝はみんな気が急いてるんやから!!!」

 

と息せき切って、必死で夫を説得しました。

 

すると、翌日。

 

「私の話しは長くてつまらないから、みなさんに迷惑かけてるのがわかんないの?!って奥さんに怒られたので、朝の小ばなしはもうやめときます~。」

 

と朝礼で言ったらしいです・・・。(素直というか、ダダ漏れというか・・・。)

 

そうしたら、

 

「君の話しで初めて笑ったわ~。」

 

と上司に言われたらしく、意外にも機嫌よく帰ってきました。(←いいのだろうか?それで…。)

 

ま、会社のみなさまにこれ以上、ご迷惑をかけることもないと思えば、

それは安心材料なんですけれども、ひとつだけ、どうしても納得しかねることがあるとしたら、

夫の、長いだけの退屈な話を聞かずに済むようにして差し上げたのに、

以来、

 

「あそこの奥さん、コワいらしいよ~」

 

とウワサになっているようで・・・

みなさまに貢献したはずなのに、その言われよう、

 

「解せぬ・・・」

 

とつい愚痴っぽくなり、なにもかも、

 

「あなたの話が長すぎるせいよっ!」

 

ますますコワい奥さんになっている気がします。(←もちろん気のせいではない。)

 

最近は「結婚しない」若い方が増えているそうですけれど、

我が身を振り返ると、

 

「最近の若い人って賢明よねえ。」

 

って思ってしまうあたり、私の悪妻っぷりもかなりなものです。

 

夫が哲学者になるのはいつかな~♪

ほほ。