子どもにかけるのと同じ手間を夫にはかけていられない。って話。

みなさま、こんばんは。

 

先日、「好き嫌いなく何でも食べる子になってほしくてがんばったこと」っていう趣旨の記事を書いていたら、ふと

 

mamichansan.hatenablog.com

 

結婚当初、あれだけひどかった夫の偏食もずいぶんとマシになったなあ、と思いました。

新婚の頃には天ぷらに茄子を使うかどうかで揉めに揉めて、「実家に帰らせていただきます」を発動しようかと思うくらい大変だったものですが。

 

毎日の献立を考えるのも一苦労でしたが、彼の好き嫌いの何がイヤって、

 

「外出先でもよその人が一緒でも「それはキライ」ってハッキリ言ってしまうところ」でした。

 

みっともないというか、恥ずかしいというか、申し訳ないというか・・・

なんとも情けない思いをいっぱいしました。

 

で、夫の好き嫌いをなおすように、ちょっとはがんばったのです。

例えば。

 

1.圧力鍋でカレー作戦。

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時短料理に至高の道具、圧力鍋。

これだと「煮崩れさせる」ことが簡単。超簡単。

キライな食材も見た目がわからなくなります。

その上カレーにすればもう「なにが入っているんだか誰にもわからなくなる」こと請け合い。

食べ終わった後で、

「じつはそれ、茄子が入ってたよ。」

「えー、わかんなかった!」

って会話を何度したかわかりません。

食べることに抵抗のある食材を「騙してでも」食べさせるのに、これ以上のツールはないと思います。

 

2.好きなものと抱き合わせ作戦。

薄切り肉やベーコンで嫌いな野菜を巻くとかね。

それでも嫌がるときは、さらにそれにフライの衣をつけて揚げるとか。

見た目でわからなくなるので食べる時の心理的障壁は下がるようです。

でも、

「これ、なんのフライ?」

っていちいち聞くようになるのでちょっとうるさい。

実はそのフライの中身、茄子なんだよー、って種明かしをして、「茄子を食べる」経験値を上げたら、次は夫の好きなペペロンチーノ味の茄子を出したりしました。

 

3.理詰めと説得。

赤ちゃんが相手だと不可能でも、対象が大人だと言葉が通じるので助かります。

とにかくもう、必死で説得しました。

「日本では、好き嫌いが多いと「母親の料理が下手だったんじゃないか」っていう人が一定数いる、絶対にいる。あなたが好き嫌いをすることで、お義母さんが批判がましいことを言われたりしては、親不孝の極み。」

「だいたい、皇族の人でも、お皿の上に供されたものはなんでも食べるように躾けられるんだから、それがこの国のマナー。うちは庶民だから家の中では多少好き嫌いを言ってもいいけど、よそでは言わないで。誰が見てるかわかんないんだから。」

 

「親不孝」とまで言われてはぐうの音も出なかったのでしょう、以来、さすがの夫も外で食事をする際は、キライなものも黙って食べているようです。

 

3.気迫あるのみ。

ある日、夫がお皿の中の嫌いな食材を箸でつまんで、私のお皿の上にぽいぽいと入れ始めました。いかにも「イヤそうに」、まるで「ゴミを捨てる」みたいに。

私ね、キレました。マジギレのガチギレです。

で、言いました。

 

「私、なにがあってもあなたのお皿に「ゴミ」と「毒」は入れません。それからこの先、一生涯、二度と私の作るものに「おいしい」って言ってくれなくって結構です。だからもう、とにかく、なんでもいいから、出されたものは黙って食べてください!」(←真剣に怒ると敬語になる仕様)

 

コワかったんだと思いますよ・・・それからは素直に食べてくれることが多くなりました。

私も夫が「絶対にムリ」っていうものは出しませんが、その数と種類は激減しました。

 

正直言って、子どもの好き嫌いをなくそうとする努力に比べたら、ほんとに手抜きなんですが、それでもよくがんばったよ、私・・・と今でも思います。

 

実はここだけの話、夫の母はあんまりお料理が得意ではないみたい。

そんな義母が最近、いろんなものを食べられるようになった夫を見て驚いているので、「うっかり口をすべらせる」ことが多い夫が何かを言う前に、大急ぎで、

 

「年をとると味覚が変わるって言いますものねっ?!」

 

と言っています。

妻のおかげで好き嫌いが減った、あるいは妻がコワいから好き嫌いができないなんて、息子の母親にしてみれば切ない話なんじゃないかなーって思って。

 

主婦もこれで、色々と気を使うんですよ。ほんとにほんと。

 

おまけ。

先日、「アジの南蛮漬け」についてのお話をしましたが、やっぱりめんどくさいですよね、アジの南蛮漬け。

で、同じくアジと酢を使うお料理でも、簡単・手間いらずなおかずをオススメします。

 

1.細切り生姜、いり胡麻適宜を入れた水・醤油・酢(3:3:5)の漬け汁を用意する。

2.アジの開きを焼く。

3.焼きあがったアジを1に入れる。

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4.粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。

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できあがり。

青ネギを散らしていますが、お好みで茗荷などの薬味をプラスしてもいいかもしれません。

南蛮漬けが嫌いな夫もこのアジは食べます。(何が違うのかはさっぱりわかりません。)

酢を使っているのでさっぱりしていて、暑い日にもいい感じ。

焼いただけのアジだと、ちょっと手抜きの感じがしますが、これなら夕食の1品として出しても大丈夫。(だと思う。ダメ?)

超!簡単!でもおいしい。

オススメです。