ヘドバとダビデ・・・?

みなさま、こんばんは。

 

先日は大阪梅田からすぐ、中崎町でのお散歩を楽しんだお話をしましたが、今日も梅田のすぐお隣、阪急「中津駅」周辺のお話。

中津駅」というのは阪急電車・大阪メトロ、その双方にある駅なのですが、駅の間に少し距離があるので乗り換えには適しません。

乗り換えるには大阪梅田駅か、「西中島南方駅」(大阪メトロ)・「南方駅」(阪急電車京都線)が最適なのですが、そのあたり、初めて大阪を訪れる人にはわかりにくいだろうなあといつも思います。

私も長らく大阪に住んでいますが、「中津駅」の周辺をウロウロしたことはあまりありません。すぐ近くに梅田がありますものね、わざわざ中津を訪れることはないんですよ、大阪人でも。

そもそも梅田に近いということは、お買い物の際はみんな梅田まで出てしまうということですから、よほどのことがない限り、中津駅周辺で商いをするのは難しいのではないかと思われます。

中津駅に一番近い商店街の廃れっぷりと言ったら!

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なんというか・・・「レトロ」なんていうもんじゃないですね・・・なんといえば悪口に聞こえないんだろう、とちょっと考えちゃいます。

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誰もいないし!

アーケードの天井は破れてお空が見えています。

これほど「年季の入った」シャッター街も珍しい。営業中のお店は2~3軒くらいだったかな。

このままこの商店街は消滅してしまうのかなーと思いながら奥に進むと、営業中のカフェを発見!

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バル・定食屋・カフェ「ンケリコ」さん。周囲の雰囲気からは想像もできないけれどおしゃれな感じ!

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猫の看板がかわいい。

これは入ってみなくちゃ!(←っていうか、他に入れそうなお店がない・・・)

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印象的な青い壁。

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頭上の本棚、いいなあ。憧れます。地震がコワいけど。

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看板と同じ猫さんがカップの中でお出迎え。ケーキもおいしい!

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すりガラスを通してくる灯りがやわらかくて落ち着く空間でした。

 

なにより驚いたのは、このお店、BGMがずーっと「昭和歌謡」なんですよ。

昭和歌謡」って「おしゃれな感じ」からはずいぶんと遠い気がしませんか?

昭和歌謡=古くてダサいものの代名詞だと思ってました。

もしかして、その感覚がもうすでに古いの?・・・と、取り残されてる?

 

この日は夫と一緒だったのですが、BGMの曲が変わるたびにふたりで大騒ぎ。

 

「これ、沢田研二じゃない?」

「なんか聞いたことある!」

 

「フィンガーファイブ・・・かな・・・?」

「フィンガーファイブなんて、「ヘーイヘイヘイヘーイ」と、”席替えに命かけてる”歌しか知らんわー。」

「・・・それ、たぶんおんなじ曲やで。」

 

と、うるさいうるさい。

お店にはおそらく梅田あたりにお勤めなのでしょう、若くておしゃれで、「意識高そう」な女性のひとり客がひっきりなしにやってくるというのに、いかにも「場違い」な私たち夫婦。

人生で最初に覚えた歌謡曲は何だったとか、家にどんなレコードがあったとか、同級生がみんな「ピンクレディー」を踊ってた(←年がバレる!)とか、おしゃべりが止まらなくなりました。

 

帰宅してから、

 

「私たち、迷惑な客だったかもねー」

と言うと、夫が「なんで?」と聞くので、

「おしゃれにするためのエキスとしての昭和レトロであって、

ほんまもんの昭和は要らんねん!

巣鴨チック」になったら困るやん!

みたいな。」

と言いましたら、夫がお腹を抱えて笑っていました。

 

全然知らない曲だったけれど、この日一番「ハマった」曲。


ナオミの夢/ ヘドバとダビデ Ani Holem Al Naomi - HEDVA & DAVID— 日本語盤(1971年)

1971年・・・さすがに記憶にない・・・ほんとにヒットしたのでしょうか。

どなたかご存知の方、いらっしゃいますかー?(←誰に聞いているのやら)

知ってる人、手ェ挙げて~!

 

おまけ1。

中津から梅田方面に歩いて行くと、どんどん街が様変わりしていきます。

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再開発でそびえたつビルが、まるで青空に直接描いた書き割りのよう。圧迫感の塊です。

そうかと思うと、駅のすぐそばには、

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こんな長屋がまだ現役。近づくとテレビの音が聞こえるんです・・・。

この上、線路なんですよ・・・ひっきりなしに行き来する阪急電車。その音と振動の下で暮らすってどんな感じなのでしょう。

「格差」という言葉をこれほどまでにまざまざと感じさせられる街も珍しいんじゃないかな。

もちろん、「貧富」というのは、住んでいる場所だけでは推し量れませんけどね・・・わかってますけども。

 

おまけ2。

最近、スコーン作りにハマっています。

 

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いい加減に作っているのに、焼き上がりに味見をしてみたら、これがすごーくおいしいの!

 

「私、天才ちゃう?!」(←誰もほめてくれないので、自分で自分を褒めるの図)

 

ひとり悦に入っております。