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私の人生に影響を与えたかもしれない漫画3選。

今回は私にとって、心に残る思い出の漫画のお話しを。

 

漫画にそんなに詳しいわけではないのですが、きっと誰にでも、思い出の漫画ってのがあると思うのです。

そんな漫画のいくつかを、今日はみなさまとお話ししたいなーと思います。

いきなり言い訳から入りますが、今回ご紹介するのはあくまで「私の」人生に影響があった漫画であって、名作かどうかはわかりません・・・。

 

ではさっそく。

まずは私が人生で初めて、古本屋さんで購入した本。

 

1.ベルサイユのばら池田理代子

 

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言わずと知れた少女漫画の金字塔。

ストーリーについて説明する必要もないくらい有名な漫画ですが、私は世間のベルばらブームがほぼ沈静化してから古本屋さんでこの本に出会いました。

ファン仲間なんていませんでしたが、長らく「アンドレ」が理想の男性になったくらい、どっぷりとはまってしまい、未だに「ベルばら」と聞くと「ピコーン!」と反応してしまいます。

 

華麗なフランス宮廷のエピソードや悲恋、ダイナミックな歴史とそれにまつわる史話、「ベルばら」にはたくさんの魅力が詰まっていますが、私にとって、この漫画が未だに印象的なのは、「ベルばら」が私の「本」に対する認識を決定づける基軸になったからだと思います。

 

「ベルばら」は、革命のために命を捧げたオスカルを主人公にしているために、基本的にはフランス革命を賛美している傾向があります。

ロベスピエールサン・ジュストなど、フランス革命に寄与した人々のことも、非常に好意的に描かれています。

私も子どもでしたから、すっかり影響されて、ロベスピエールのことなんかも、単純に「いい人」なんだと思い込んでいた節があります。

 

けれども後年、フランス革命を題材にした本をあれこれと読むようになって気づき始めます。

 

「い、意外とロベスピエール、残酷かも。」

「いくらなんでも血生臭すぎる。」

「革命後の方が税金上がっちゃったんだね・・・。」

 

特に、

 

「国王を処刑してやった!これからは共和制だぜ!」

 

からの・・・

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ドン!

 

「皇帝を出現させました!」

 

の唐突さ。

当時のフランス人も、「え?」って思わなかったのかなあってちょっと気になります。

 

フランス革命も、単純に成功したとはとても言えない、人間のやることだからいろいろな齟齬もあった、失敗もあった、目を覆いたくなるほどの惨劇や野蛮な行為もあった、むしろ、人類初の「人権宣言」なくしては、擁護できないくらいのひどい蛮行だったのかもしれない。

なんて意見にも傾聴すべきものがあるという気がしました。

 

「ベルばら」が私にとって特別なのは、

 

「本によって、書かれていることが全然違う。」

 

ということを、私に最初に気づかせてくれた一冊だからです。

それは、「本」というものが万能ではないということを、私がつくづく実感した瞬間でもありました。

読書好きな方なら誰でもきっと、それを痛感する日があるのでしょう。

 

ちなみに、私の娘は「太閤記」を読んで豊臣秀吉大好き!になったのですが(←立派な大阪人)、そのあとに出会った本、

 

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戦国のヒロイン 江 (万乗大智:著 小学館まんがシリーズ)

 

を読んで、「秀吉にもイヤなところがあったんだ」とぽつりとつぶやきました。

私にとってのベルばらが、娘にとっての「太閤記」なんだなあと思ったのも印象的な思い出です。

 

 

2.グラン・ローヴァ物語紫堂恭子

 

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人間の力が強大になりすぎ、他の生き物や妖精たちを追いやってしまう世界。

「果たして人間は、他の生物との共生が可能なのか」という重いテーマを、繊細な絵と軽やかなユーモアを交えてファンタジー色豊かに語った作品。

科学の発展が時に、人とその他の生物を危機にさらしている現状を見るたびに、私はこの漫画を思い出さずにはいられません。

ヒトの力を封じ込めようとして自らを「閉ざした」サイアム。

そのサイアムに、蛇の化身「イリューシア」は、

「どうして希望を持ってはいけないの?」

と語りかけます。

人間に追いやられていく自らの運命を知りながら、それでもヒトを許し、ヒトの善性に希望を持ち続けるイリューシアの言葉に、サイアムは思います。

「彼らは許してしまう。許してくれるから、傷つけてはいけないのだ」と。

物語の最後にサイアムが導き出した結論と選択。

それもまた、彼の人間への希望と信頼に基づくものでした。

この作品に出会ってから、私もできるだけ考えるようにしています。

「どうして希望を持ってはいけないの?」と。

 

3.22XX (清水玲子) 

 

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これは本当にすごい作品。必読です。

「食べること」を必要としないのに、空腹を感じるように設定されているロボット、ジャック。そして「食べること」を神聖な儀式として人肉を食するフォトリス人のルビィ。

その二人が織りなす恋と悲劇。

極限の空腹に耐えかねているジャックに、ルビィは自らの腕を切り落として彼に食べるように促すのですが、ジャックはどうしても食べることができませんでした。

ルビィの死後、自らの設定を変更して、二度と空腹を感じないようにしたジャックですが、「どうしても食べたいもの」として、彼女の腕だけを思い続けます。

ラストシーン、

「どうして食べてやらなかったのだろう」

というジャックの慟哭は、あまりにも悲痛すぎて、胸えぐられるものがあります。

色々な生き物を食材として消費しておきながら、食物連鎖から唯一外れて「食べられることのない」人間の、それでも同じ地球上に存在している身として、一度は読んでおくべき1冊という気がします。

 

ところで私は大概いいかげんな人間で、育児に関しても失敗ばかり、やり直したいことの連続ですが、ただひとつ、こだわり抜いたのは、娘に「偏食させない」ことでした。

我ながら、ありとあらゆる努力をしたと思っています。幸い、努力の甲斐あってか、それとも娘の元来の性格のおかげか、好き嫌いなく、なんでも食べる子に育ってくれました。

あの努力を重ねる原動力に、この漫画が寄与したところは大きかったと思います。

 

以上、3冊、私に強い影響を与えた漫画の紹介でした。

小説やドキュメンタリーも私にたくさんの影響を与えてきたと思うのですが、漫画というものの存在も決して無視できません。

日本の漫画のレベルの高さに、あらためて刮目する思いです。

 

おまけ。

もちろん、上記3作以外にも影響をうけまくりです。

例えば。

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「いらかの波」(河あきら

この漫画を読んでからというもの、「生徒会長」という存在に、過大な期待を抱くようになってしまいました。どんなに真面目そうに見えても、絶対「みょうちくりん」なキャラクターに違いない!って。

「むかし、生徒会長やってました!」っていう人に会うと、どうやって笑わせてくれるのだろうかと、過剰にワクワクする癖が未だに抜けません。

 

 

それから、

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キャンディ・キャンディ水木杏子いがらしゆみこ

作中、新聞売りの少年が「号外」を配りながら、第一次世界大戦の開始を告げるシーンがあります。子どもだった私は、この漫画で初めて「号外」というものの存在を知りました。以来、「号外」と聞くと、「すわ、戦争か?!」と思ってしまいます。

もはやすりこみのレベルです・・・。

 

あと、

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はいからさんが通る大和和紀

なつかしい・・・。これも夢中になりました。

この漫画で、私は世の中には「かっこいい名前」ってものがあるんだって知った気がします。

例えば、

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このロン毛の編集長(男性です)。

当時はすんごく憧れましたが、彼のファーストネームが「冬星(とうせい)」。

”冬の星”ですよ、冬の星!

もちろん、自分の子どもにこんな珍妙な名前をつけようとは微塵も思いませんが、当時はものすごくステキに思えました。

あと、ヒロインの婚約者、

 

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伊集院忍。

「伊集院」・・・世の中にはこんなかっこいい苗字が!とうっとりしたものでした。

以来、「伊集院」っていう苗字はずっと憧れだったので、この人がテレビに出始めたときのショックと言ったら!

もちろん、

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そ、彼ね。

 

思わず画面に向かって、

 

「あ゛?」

 

って叫びました。(今では伊集院光さんの、誰に対しても分け隔てない礼儀正しい姿のファンではあります。)

 

 

3選って言ったのに、ちっとも3選じゃなかった・・・とほほ。

それだけ魅力的な漫画がいっぱいなんだということで、どうかお許しください。

 

 

おまけのおまけ。

 

先日のエントリーで、手作りのバッグにたくさんお褒めの言葉をいただいて、本当にありがとうございました。

調子づいて、もう一つ作ってしまいました♪

 

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リネンのチューリップバッグ。

意外とたくさん入るので、便利に使えそうです。

(できあがった時、夫に見せたら「うん。」とだけ言いました。たぶん、下手に何かを言って、またブログに書かれたらたまらない、と思ったのでしょう。

でも、今回の記事の下書きを見て、

「どの漫画も古いねん!今の若い人、だーれも知らんで!わからへんで!歳バレバレやな!」

って叫んでました。自分も同じ年のくせに。むむっ。

気をつけているようで、今日も夫は元気に地雷を踏み続けています。)