夫に腹立つ。その2。
最近、街中でよく「マリメッコ」のバッグを見かけるようになりました。
こんなの。
派手な時代に青春時代を過ごしたわりには、全くと言っていいほどブランド物には興味がなく、常識的なブランド名の「読み方」でさえ怪しい私ですが、このマリメッコのバッグだけは、めずらしく「いいなあ」「かわいいなあ」と思いました。
だって、「ぱあっと」明るい感じがいいじゃないですか。
持ってるだけで元気になれそうな。
憂鬱な日にも前向きになれそうな。
でも。
調べてみたら、このトートバッグ・・・
1万6千円もするんですって!
び、びっくり・・・。
だって、ただのトートバッグですよ?!
こんなの、ちょっとかわいい雑貨屋さんに行ったら、2千円くらいで売ってそうじゃないですか?
それなのに1万6千円って・・・。とても支払う気にはなれないなあ、と思いました。
丈夫で長持ち、できたらお洗濯ができて荷物がたくさん入れば、トートバッグなんてそれで十分・・・なんてつい考えてしまうのは、女子力ゼロの私らしいと言えばそれまでなんですけど。
そうしたら、先日、手芸屋さんでマリメッコの生地を見つけたのです。
まあ、かわいい・・・。で、この布地を買って、自分でトートバッグを作ったら、節約になるんじゃない?と思って値段を見たら・・・。
1M=7千円。
うーん。
うーん・・・。
トートバッグなんて、50センチ分買えば十分できあがるので、3千5百円分の布地があれば十分なんですけど。
でも、1M7千円もする高い布地にハサミを入れるのって緊張しそう。
それに自分で縫う手間までかけて、それで3千5百円って、どうなの?
もっと安いトートバッグがいっぱいあるんだから、節約になった気がしないじゃない。
もういいや、誰かが持っているマリメッコのバッグを見て、わあ、かわいいなあ、元気が出るなあって思っとこう、と考えていたら・・・。
発見してしまいました。
こんなの。
マリメッコ「風」布地 50センチ 390円。
安っ!
大喜びで買って帰って、さっそく縫いました。マリメッコ風のトートバッグ。
ま、素人ですから、こんなもんじゃないでしょうか。
お仕事に行くときに、お弁当でも入れていこう!と喜んでいましたら・・・。
夫「出た!パチモン!マリメッコ風ってなんやねん。ただのパチモンやん。
メリマッコやな!けけけけけ。」
むか。
さらに夫「だいたいな、安いもん買って自慢するのは大阪人だけやから!他の地方の人は、ちょっと無理してでも高いもの買ってそれを自慢すんねんで!それが普通やで!」
むっかー!
最初は一緒に笑ってたんですが、本当に本当にむか!っとしました。
確かに作ったのは安物で、本物のマリメッコじゃないけど、別にブランド名をかたって、誰かに売りつけるわけじゃなし、それにもしも私が、たかがトートバッグに1万6千円もかける奥さんだったら、それはそれで困るんじゃないのっ?
だいたい、ことあるごとに「大阪人は~」ってバカにするけど、そういう自分だって大阪生まれじゃないのよっ!(←育ちは他県)
ああ、気分悪い!とぷりぷり怒りながら寝たんですが、一晩明けたら、やっぱり夫の言ったことも一理あるのかもなー、と思うようになりました。
中高生ならいざ知らず、いい年をしてこんな安物を持つのはみっともないことなのかもしれないし、確かに私だって、どこかの国のへんてこりんなドラえもんとか見たら、ちょっと「へ?」って思いますもん。
こんなの。
でも、自分のモノにお金をかけるって、主婦としては罪悪感が半端じゃないんですよね…。やっぱり1万6千円もするトートバッグを買う気にはなれません。(←しつこい)
で、がんばってみました。
まずは余り毛糸をせっせと編んで・・・
それから余った布地と合わせて、
市販の持ち手を縫い付けて、完成。
どうでしょう。
相変わらずお金はかかってないけど、私的には十分です。
久々に二本針を使ってアラン模様なんかに挑戦したら意外と時間がかかってしまい、夜中までせっせと編む羽目になりました。
「まだ編んでるの?」
と夫に聞かれるたびに、暗ーい声で
「パチモンはあかんって誰かさんが言うからさ・・・」
って答えました。夫はその度に
「い、いや、別にそういうつもりでは・・・。」
とビクビクになり、その姿を見てちょっと留飲を下げました。けけけ。
これから結婚を考えている若い男性に申し上げたい。
こういうイヤミな奥さんは、お貰いにならない方がいいですよ!ほんとほんと。