贈り物は味わい尽くしたい。

 

先日、コスプレについてお話ししました。

 

 

で、この中でマイクが作ってた暁(NARUTO)のトレードマーク。

 

f:id:mamichansan:20160215123631j:plain

 

これ。

 

写真を見た時、ちょっと欲しいなあ、と思ったんです。

 

で、しばらくしたら、我が家に封筒が届きまして。

 

開けてみたら・・・。

 

f:id:mamichansan:20160321231059j:plain

 

中からこれが。

 

しばらく、

 

「なんでかなー?」

 

って不思議だったのですが、

 

よくよく考えたら、言ってたみたい。

 

「欲しいなー。」って。

 

 

ちょうどインフルエンザで高熱出してた時で、

 

思ったこと→そのまま言う!

 

ってパターンだったんでしょうね(←他人事)

 

 

インフルエンザってコワい。

 

高熱ってコワい。

 

いや、自分の図々しさがコワい♪

 

 

 

しばらくの間、

 

机の上をあちこち彷徨う彩雲・・・。(い、いや別に邪険にしてたわけではっ!)

 

なかなか使い道が決まらなかったのですが、

 

結局バッグにすることにしました。

 

f:id:mamichansan:20160321190617j:plain

 

「彩雲」が意外と大きかったので、バッグも自然と大きめ。(そして派手!)

 

荷物がたっぷり入って便利です。

 

ちょっと心配なのが、

 

 

これ持って歩いてたら、私もNARUTOファンだと思われるんだろうか。

 

 

ってこと。

 

全然知らないんだけど・・・NARUTO・・・。

 

勉強しないといけないのかな、って言ったら、

 

 

マイク「長いよ!!!」

 

 

って言われてしまいました。

 

とても読了できそうにないので、

 

これはNARUTOの雲じゃなく、ただの赤い雲だ!彩雲だ!と思って

 

使いたいと思います。(母は孫悟空の雲と呼んでます・・・。)

 

 

 

ところで・・・。

 

ミシンって、出すのが面倒ですよね。

 

なので、一度出してきたら、なるべくたくさん用事をやっつけたくなります。

 

先日、別の友人から、3ヶ月遅れ(!)で届いたクリスマスギフトの中に、かわいい「ふきん」が。

 

f:id:mamichansan:20160321232226j:plain

 

こんなの。

 

でもこれ、キッチンで使ったらすぐに傷んでしまいそう。

 

なのでこちらもバッグに。

 

f:id:mamichansan:20160321232246j:plain

 スーパーに食材を買いに行くのがちょっぴり楽しみになりました。

 

f:id:mamichansan:20160321232331j:plain

洗濯表示マークもちょっとかわいかったので・・・。

 

f:id:mamichansan:20160321232504j:plain

 

こちらは本のしおりに。

 

f:id:mamichansan:20160321232534j:plain

 

ソックスについてたタグもついでに。

 

送ってくれた友人に見せたらとても喜んでくれました。

 

 

 

たとえ3ヶ月遅れであっても、ギフトってうれしいものですね。

 

物それ自体ではなく、

 

カード、ラッピング、手書きの送り状、箱の角にできたわずかな傷・・・。

 

そして何より、

 

友人たちが、その贈り物を選んでくれている間の「時間」。

 

 

その時間のすべてが、私のために費やされたことを思うと、

 

胸の中がしみじみと温かくなって、

 

同じくらいの時間を友人たちのことを思って過ごしたくなります。

 

 

 

バッグを縫ったり、しおりを作ったりしている間、

 

とても幸せでした。

 

 

つくづく、

 

「ささやかな」幸せが好きな人間なんだなあ、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アピールって難しくないですか?

 

みなさま。

 

お願いがございます。

 

先日の記事、ちょっとだけ思い出していただけますか?

 

 

 

その中の写真なんですけど。

 

f:id:mamichansan:20160305201137j:plain

 

これ。

 

記事は本についてのお話しだったので、

 

あえて触れませんでしたけど、

 

でもこの子。

 

本じゃなくて、あみぐるみの方ね。

 

 

新作だったの。

 

 

 

・・・・・・。

 

だ、だれも気づいてくれない・・・。(←当たり前)

 

 

一件だけ、

 

ムーミン?そんなメガネキャラいたかしら?」

 

ってブックマークが。(id:wwwhite10さん、ありがとうございます)

 

確かに、ちょっと目立たないキャラクターなのかも・・・。

 

 

f:id:mamichansan:20160318164504p:plain

 

彼は「スノーク」。

 

ムーミンのガールフレンドのお兄さん。

 

これでもまだ、

 

「誰?」

 

の疑問符は消えませんよねえ・・・。

 

でも、これなら?

 

f:id:mamichansan:20160318164816p:plain

 

「あー!!!いたいた!」ってなりません?

 

え?髪型が違う?

 

ですよねえ・・・。

 

でも、この音楽室の「バッハ」みたいな髪型、カツラらしいですよ。

 

裁判官の。こんなやつ。

 

f:id:mamichansan:20160318165550p:plain

 

変なの。(←失礼!)

 

大阪の小学校とかに出現したら、

 

そらもう、「いじり倒される」こと必定です・・・。

 

f:id:mamichansan:20160305201201j:plain

 

スノーク「カツラなしでも知名度上げたい・・・。」

 

 

夫の感想も、

 

「そんなやつ、いたっけ?」

 

でした。 

 

・・・・・・なんてかわいそうなスノーク

 

スノークのおじょうさんと兄妹なの。ほら。

 

 

f:id:mamichansan:20160321190551j:plain

 

髪の毛にこだわりのある兄妹なんだねー。」

 

と言いましたら、

 

 

沙悟浄まろさんが聞いたら・・・」

 

 

って言うので、すかさず

 

 

それは言わないであげてっ!

 

 

と止めました。

 

 

ということで、

 

はてな」に登録すらしていない我が家の夫も大ファン!

 

夫婦間の会話の「ネタ」にも最適、

 

沙悟浄まろさんのブログはこちら。

  

 

 こんなのも。

 

 

 

 

あら?

 

あれれれれー?

 

 

スノークをアピールするつもりだったのに、

 

結局「沙悟浄まろ」さんのアピールに・・・。

 

どこで間違えたんだろう?

 

おかしいなあ・・・。

 

 

 

 

 

 

やっと。

 

相変わらず図書館を使い倒しています。

 

でも、人気のある本って、なかなか手元に来ないんですよ・・・。 

 

先日、やっと待ちわびていた本が。

 

 

f:id:mamichansan:20160305201137j:plain

 

こんな感じ。

 

 

この中の、

 

「地球の中心までトンネルを掘る」、「フランドルの四季暦」

 

は、「はてな」で知って、予約した本です。

 

 

やっと、

 

本当にやっと!

 

読むことができました。(←買えよ!って話し。)

 

 

f:id:mamichansan:20160305211050p:plain

 「地球の中心までトンネルを掘る」

ケヴィン・ウィルソン著

東京創元社

 

 buunanomeさんのブログで知ったこの本。

 

11篇からなる短編集です。

 

どの篇も、不透明で心ざわつく余韻を残す、興味深い作品ばかりでしたが、

 

私もbuunanomeさんと同じく、

 

「あれやこれや博物館」を推したいと思います。強く。

 

「あれやこれや博物館」

誰かが集めた、ごくごくありふれた日用品のコレクションを展示する、ある意味で頓狂な博物館が舞台。一般的には「がらくた」の管理をしているようにしか映らない、いたって地味な生活を送る学芸員の主人公に、思いがけず淡いロマンスの匂いが立ちのぼる。

 

 一見「がらくた」にしか見えないような物にひたすらこだわり、集め続ける・・・。

 

 「小川洋子」を思わせるストーリーですが、

 

やはりちょっと趣が違います。

 

博物館の中で、

 

他人が集めた「がらくた」を管理しつつ、

 

徹底して自分の「もの」を排除し続ける主人公。

 

それは、buunanomeさんのご指摘通り、

 

ミニマリスト」の姿を連想させます。

 

たとえば、こう。

 

 

「これまで生きてきてどんな場合もそうだったけれど、

身のまわりにものが溜まってくると、

所有者としてわたしの名前を冠したものが増えはじめると、

おなかがぱんぱんに膨れているような気がする。

(中略)だから処分する。ものがなくなれば、

また落ち着いた気持ちになれる。」

 

 

私はミニマリストにはなれませんが、

 

でも、心の片隅で、こんな考え方に共感するところがないわけではありません。

 

きっかけは「阪神淡路大震災」。

 

大した被害はありませんでしたが、

 

激烈な揺れに死を覚悟した後で、

 

ありとあらゆる「壊れてしまったもの」であふれた部屋の中に立ち尽くしてからしばらくの間、

 

「所有する」ということが、とてつもなく怖ろしく感じられました。

 

 

「どうせ、壊れてしまうのに。」

 

「どうせ、無くなってしまうのだから。」

 

 

大切にしていたものが無くなる、傷つく、破壊される・・・。

 

 

その時に感じる心の痛みを考えると、

 

「所有する」「ものを持つ」ということは、

 

なかなか業の深いことなのだと痛感したものでした。

 

 

なので、この作品の主人公の生き方にも、

 

シンパシーを感じるところがあるのでしょう。

 

 

一方で、大切な人とのつながりさえ、

 

あっさり捨て去ったり、あるいは

 

つなぎ止めようともしない主人公に違和感もありました。

 

 

 

物語の終わり、

 

家族とすら心すれ違っていた主人公が、

 

新たな恋を受け入れつつ、思います。

 

 

「ものを所有し、ものと共に暮らし、ものについてあれこれ考えたり思ったりするうちに、そうすることの非生産的で無目的で愚にもつかないところも含めて、それがものを所有する人自身の一部となっていくのだ。

それは悪いことじゃない、と今はわたしにもわかる。

ものを持つことで、それが傍目にはたとえちっぽけでつまらないものであっても、それを所有することで人生を豊かにしようとすることは、決して悪いことじゃない。

ふと立ち止まり、自分の居場所を見まわして、「そうそう、こういうふうにしたかったの」と言えるのは、そう、ちっとも悪いことじゃない。」

 

 

たとえ、いつかは無くなってしまうとしても、

 

たとえ、いつかは壊れてしまうとしても、

 

そして、たとえ、いつかは終ってしまう恋だとしても、

 

生きている限り、人はまた何度でも、幾度でも、

 

大切な「もの」に、「人」に、出会ってしまう。

 

 

無くすことを怖れて、

 

最初から持つことを放棄したり、あきらめてしまうことへの反論として、

 

このラストシーンは、とても感動的でした。

 

本当に。とても。

 

 

一篇の短編の中で、

 

揺れ動くミニマリストの心情が丁寧に描かれた、秀逸な作品です。

 

オススメ。

 

 

 ちなみに、本作品中には、ありとあらゆる「変な職業」が登場します。

 

 で、それは、私に、

 

また別の本を思い出させてくれました。

 

f:id:mamichansan:20160307232933p:plain

 ナンシー・リカ・リフ、伴田良輔 著

 ブルースインターアクションズ

 

「実在している」ちょっと奇妙な職業のレポート兼写真集。

 

奇妙奇天烈、でも全編を通して、

 

「へー!」とか「ほほー。」

 

とかが溢れています。

 

こんな珍しい職業に従事している人が、

 

どこかで、ごくごく普通の生活をしているのかと思うと、

 

街角でふと、周囲を見まわしたくなります。

 

 

 で、次。

 

f:id:mamichansan:20160305210711p:plain

フランドルの四季暦

マリ・ケヴェルス(著)河出書房新社

 園芸家のバイブルといわれる幻の名著。植物を中心に、四季の移ろいと人々の営みを美しく描く詩的散文集。描き下ろし植物画多数掲載。

 

こちらはleyーlineさんのブログで出会った一冊。

 

実は、この本、読むのにものすごく時間がかかりました。

 

なぜかというと、

 

「どの言葉も、ものすごく美しいから。」

 

 

一言ひとこと、すべての文章、フレーズが、

 

まさに「珠玉」と言っていいくらい。

 

 

主に草木や景色の、四季の移ろいについて書かれた本で、

 

ほとんど人間のドラマは含まれていませんが、

 

四季それぞれの美しさを知る人であれば(ってことは日本人なら大抵)、

 

どのページも疎かにはできず、

 

目を滑らすことなどできないでしょう。

 

たとえば、9月について。

 

「・・・それと同じ虹の色は私たちの唇にも、私たちの手にも、髪の毛の一本一本にも降り積もり、やがて私たちの心にも入り込んで、感じやすい魂をとらえます。

そのときこそ魂は、九月の朝を美しく染める光に照らされて、自身も虹色の光沢を帯びるのです。」

 

難しいことは何ひとつ書かれていなくても、

 

それでもなお、読むのが難しい本というのはあります。

 

作者の研ぎ澄まされた感性と、

 

美しい風景とが入り交じり、

 

宝石のような言葉の数々が、心を捉えて放さない。

 

いちいち立ち止まって何度も咀嚼せずにはいられない。

 

そんな一冊でした。

 

 

ちなみに春について。

 

「それでも唇を湿らせれば、草から立ち昇る命の匂いが触れてくるのを感じることはできるでしょう。春は公平です。相手が空の雲だろうと、空気だろうと、樹液でいっぱいになった木立だろうと、あるいは緑の植物に満たされた池や溝の水だろうと、恋の予感でふくらんだ人間の唇だろうと、分け隔てなく命の匂いを届けてくれるのです。」

 

どうやったら、こんな風に春を切り取ることができるのか、

 

作者の為人を知りたくなる本でした。

 

また、

 

修辞法も形容詞の有り様も違う他言語から、

 

こんなにも繊細な文章を、日本語に翻訳する苦労は察して余りあります。

 

その点、この本は翻訳本にありがちな、

 

不自然さや、とってつけたような感じが少なく、違和感がありません。

 

翻訳者の宮林寛氏に敬意を表したいと思います。

 

 

 

「地球の中心までトンネルを掘る」

「フランドルの四季暦」

 

 

はてな」を知らなかったら、きっと、永久に出会わなかった本でしょう。

 

はてな」には、本当に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エリカ 奇跡のいのち」

 

今日はある絵本の紹介を。

 

f:id:mamichansan:20160305214738p:plain

 

「エリカ 奇跡のいのち」

ルース・バンダー・ジー:文

ロベルト・インノチェンティ:絵

柳田邦男:訳

講談社

 

―お母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。
第2次世界大戦中のドイツで奇跡的に生きのびた、ひとりの女性の物語―

 

第二次世界大戦中、

 

ユダヤ人強制収容所に向かう列車の中から

 

投げ出されたひとりの赤ちゃんの、奇跡の生の物語。

 

 

もちろん、この絵本は、

 

ナチスによるユダヤ人迫害の歴史とその悲劇を描いたものです。

 

 

 

ですが、この本を読んで、私の心に響いたのは、

 

ナチスのことでもユダヤ人の歴史でもなく、

 

 

「人間には、こんなにも物語が必要なのだ」

 

 

ということでした。

 

 

 

「エリカ」が語る彼女の物語についた挿絵は、

 

すべて、モノクロで表現されています。

 

唯一、カラーになっているのは

 

本の冒頭と終末を除けば、

 

列車から放り出された赤ちゃんの姿のみです。

 

 

これは、

 

このワンシーンだけが、

 

「事実確かにあったこと」として

 

確認可能なことを暗示しているのでしょう。

 

 

エリカは自分の両親が、彼女を「生かす」ために

 

彼女を列車から放り出したと語っていますが、

 

当の列車に乗っていた人々のほとんどが生還できなかったことを考えると、

 

その瞬間の出来事については、

 

もはや、検証のしようがありません。

 

 

強制収容所行きの列車の中では、

 

立ったまま絶命した人も珍しくなかったのですし、

 

そもそも、彼女を抱いて列車に乗ったのが、

 

彼女の両親であったのかどうかも、

 

今となっては確認する術がありません。

 

 

 

成長すると共に、

 

エリカは知りたいと思ったことでしょう。

 

 

 

その時、なにがあったのか。

 

 どうして、自分は列車から放り出されたのか。

 

 

 

そして何度も想像してみたに違いありません。

 

様々なシチュエーションを。

 

 

・・・彼女の両親は、収容所行きの列車に乗る前、

 

すでにゲットーの中で故人となっていて、

 

 彼女を連れて列車に乗ったのは、

 

両親ではなく、親戚や近所の人だったのかもしれない。

 

自分の子ではなかったから、

 

列車から放り出せたのかもしれない。

 

いや、

 

・・・彼女の両親はやはり、彼女と一緒にいて、

 

収容所への過酷な旅の途中で絶命し、

 

泣く赤ん坊を周囲の人が持て余して

 

列車から投げ出したのかもしれない。

 

 

 

そして、彼女にとって、

 

最も過酷で、残酷な「物語」は、

 

 

・・・絶望した両親が、もはや、自分の赤ちゃんにすら構いきれなくなって、

 

赤ちゃんを自ら「捨てた」

 

 

というものでしょう。

 

 

 

私は、エリカが、

 

この最も悲しく、辛く、残酷な物語を

 

考えてもみなかった、とは思いません。

 

 

眠れない夜、

 

ひとりで過ごす夕暮れのひととき、

 

家族との団欒の最中でさえ、

 

その想像と推察は、

 

何度も繰り返し、彼女を打ちのめしたろうと思うのです。

 

 

 

けれども、

 

彼女はその、無数にある悲惨な物語から、

 

最も美しく、最も清らかなひとつを

 

選びとり、信じることに成功したのです。

 

 

 

「お母さまはわたしをあたたかい毛布でくるみながら、わたしの名まえをささやいてくださったことでしょう。そして、わたしの顔じゅうになんどもなんどもキスをして、「愛してるわ」といってくださった思うの。きっと、涙をながして、神さまにおいのりをしたにちがいないわ」(本文より)

 

 

 

くり返しになりますが、

 

その時、その場で何があったのか、

 

もはや、誰にも、

 

その事実を知ることはできないことでしょう。

 

たぶん、永遠に。

 

 

とすれば、この物語は、

 

エリカが、自らの「知りようのない」人生の出発点について、

 

「こうあれかし」と祈ってできた架空の物語ということになります。

 

 

「事実」ではないかもしれないけれど、

 

彼女が生き続けるために、どうしても必要だった「真実」の物語。

 

彼女の人生を、支えることができた、ただひとつの物語。

 

 

 

「物語の力」を実感できる感動の一冊です。

 

 

 

蛇足になりますが・・・。

 

できることならば、これは、

 

イスラエルの為政者の人たちにこそ、読んでもらいたい絵本だと思いました。

 

 

現在のイスラエル西岸地区のあの分離壁から、

 

もしも、ゲットーの壁を想像できないとしたら、

 

それは、ナチスによって虐殺された多くのユダヤ人への、

 

最大の冒涜であると、

 

そう感じずにはいられません。

 

 

 

ほんの少しの想像力と、物語を編む力。

 

生きていくための、大切な要素に、

 

衣食住とともに、加えておきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有頂天

 

以前、夫の話をしたことがあります。

 

夫婦喧嘩の後には必ずお花を買ってくるって話しね。

 

 

 

実はこの記事、

 

当の夫は気に入っていない様子。

 

私にしてはずいぶんと夫を持ち上げたつもりだったので、

 

彼の反応はちょっぴり予想外。

 

一体なにがどう気に入らないのやら。

 

 

で、聞いてみました。

 

なにが不満なの?って。

 

 

そうしたら。

 

 

夫「あの記事ってさあ、俺のことを持ち上げてるように見せかけて、

 

実は、あなたのことを褒めてるよね。」

 

 

うん?

 

ど、どういうことかな?

 

 

 

夫「夫婦喧嘩のあとにさ、

ブランド物のバッグ

買ってくるだんなさんもいるっていうのに、

私は花束ひとつで満足するやさしい奥さんなんですよ!っていうさ。」

 

 

いや、私、ブランド物に興味ないし、

 

ってか、そもそも、グッチとヴィトンの違いもわかんないくらいなんですけども。

 

 

 

夫「バッグじゃなくてもさー、とか!」

 

 

いやいや、私が運転免許証持ってないって知ってるよね?

 

それにトヨタとベンツの違いも(以下略)・・・。

 

 

 

夫の感想に、

 

 

 

 

意外とめんどくさいヤツだった!

 

 

 

ってことを思い出して、ちょっとうんざり。

 

 

 

で、思い出したのが、まじろさんの記事。

 

 

これ。

 

早速夫に見せました。

 

 

「ほらほら、見て!

 

こんなに若くて美人のまじろさんでもドーナツひとつで仲直り!

 

みんながブランド物のバッグ買ってるわけじゃないって!」

 

 

 

 

そうしたら、夫。

 

 

夫「そんなん、わからへんやろー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドーナツ100個かもしれへんやんっ!!!」

 

 

 

 

・・・・・・嫌がらせか?

 

 

 そういえば、

 

この甘党の夫、最初のデートで回転焼きを4つも食べたんだった。

 

 

「私がひとつしか食べないから、

 

もう食べないの?って10回くらい聞いてきたよね。」

 

 

 

夫「遠慮してるんだと思って・・・。」

 

 

 

いやいやいや、

 

回転焼きを4つ食べる方がどうかしてるんです、普通はね!

 

 

 

 夫「おっと、回転焼きの悪口はそこまでだ!

 

今川焼きもな!」

 

 

 

・・・おんなじものですけどね、

 

回転焼きと今川焼きって。

 

それに、そもそも私、

 

 

 

”回転焼きの”悪口を言ったつもりはありません・・・。

 

 

 

褒めたつもりが、

 

逆に不機嫌にさせるんだったら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初から悪口書いてもそう変わんないんじゃない?

 

 

 

 

 

って、うっすら思った初春の夜でした。

 

 

 

 

さてさて、今日も前置きが長くなりました。

 

 

 

は?

 

相変わらず前置きが長い?

 

 

年取ったら、話し長くなるんですっ!(←逆切れ)

 

 

 

今日、どうしてもお話ししたかったのは、この記事。

 

 

大人気ブロガーつっちー(ツチヤ)さんのつい最近の記事なんですけども、

 

そこでなんと!

 

私の大好きな「沙悟浄まろ」さんのことを紹介してくださってるんです!

 

 

 

昨日、この記事を見つけた時の私の喜びっぷりと言ったら!

 

それはそれは大変なものでした。

 

 

こんなに広大な「はてな」の中で、

 

おんなじブログが好きな人がいるー!!!

 

って、なんだかテンションが上がりませんか?

 

 

同好の士発見!って感じで。

 

 

お仕事中もハッピーな気持ちが継続、

 

終始、るんたったー♪な気分で一日が過ぎていきました。

 

 

 

もちろんね、

 

ちょっぴり、複雑な気持ちもあるんですよ。

 

 

こんなにも人気のあるつっちー(ツチヤ)さんに紹介されたのでは、

 

まろさんの読者さんも急増するだろうし、

 

そうなったら、今までのように気安くコメントできなくなるのかなーとか、

 

それは、あたかも、

 

”すっごくお気に入りだったお店が、

 

いつの間にか人気店になって、

 

これから、入りづらくなっちゃうのかなー”みたいな。

 

ちょっとさびしいなー。って気分ね。

 

 

でもでも、

 

まろさんのおもしろさを、

 

もっとたくさんの人が知ってくれたら

 

そっちの方がもっとうれしい!

 

 

で、いつか大人気ブロガーになったまろさんに

 

サインもらえたら、もっともっとうれしい!(←図々しい)

 

 

 

昨日は一日、そんなことを考えて、

 

とっても楽しい一日でした。

 

 

 

ちなみに、

 

つっちー(ツチヤ)さんのブログもすっごくおもしろくて、

 

早速読者登録してきました。

 

 

過去記事もたくさんなので、

 

これからゆっくり読む楽しみも♪

  

 

最後に、どうでもいい話しなんですが、

 

高校時代のニックネームが「つっちー」でした。

 

 

なので、つっちーさんには、勝手に親しみを感じております。ふふ。

 

 

 

 

 

(ちなみに、まろさんの最新記事はこちら。)

 

前に私も紹介記事書きましたけど、

 

何度もしつこいようですけども、

 

オススメです!必読!!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コスプレ道の波及効果。

 

先日、コスプレのお話しをしました。

 

 

 

で、コスプレにハマってるマイクなんですけど。

 

本気でコートの製作に乗り出したようで。

 

f:id:mamichansan:20160213212627j:plain

 

彼のミシン。

 

正確には、彼のお母さまのミシンだそう。

 

意外なことにTOYOTA製。

 

 

偶然ですが、私のミシンもTOYOTA製です。

 

運転免許証を持っていないので、

 

TOYOTAの車を運転したことはありませんが、

(正確にはTOYOTAとベンツの区別もつきませんが)

 

TOYOTAってもとは自動織機の会社だったことを思うと、

 

これこそがTOYOTAだ!って感じがします。

 

子どもの頃、

 

豊田佐吉」の偉人伝に感動したなあ・・・。

 

TOYOTAのミシンを踏むたびに、

 

維新後の日本の近代史を思って胸が熱くなります。

 

海の向こうでも

 

TOYOTAのミシンが・・・と、また感動。

 

って、この感動ポイント、私だけ・・・?

 

 

 

 

で、次に送られてきたのが、これ。

 

f:id:mamichansan:20160213212544j:plain

よく知らないけど、雲の意匠らしいです。

 

・・・ちょっと欲しい・・・。

 

 

 

ま、 まあでも、ここまではね。

 

なんとかなるんじゃないかな?

 

って、思ってました。

 

 

まだミシン踏んでるわけじゃなし。

 

コートなんて、袖つけとか、襟つけとか、

 

すごく大変。

 

その工程はななかなかクリアできないでしょー。って。

 

 

 

でも、先日、送られてきたんですよ、最新の写真が。

 

 

f:id:mamichansan:20160219214142j:plain

 

できてるし・・・・

 

初めて作ったにしてはすごくないですか・・・?

 

 

 

正直、びっくりして、

 

何回もほんとに自分で作ったのか、確認してしまいました。

 

 

だって、だってね、

 

なんとなくね、

 

偏見ってわかってますけど、

 

外国の人って、不器用なイメージだったんですよ。

 

 

 

折り紙折れないのー?ぷぷぷ。

 

 

ボタン取れても付けられないんだー!困っちゃうねー。

 

 

編み物、ああ、無理よねー。うんうん。

 

 

おまけに、

 

 

字も汚いよね!すっごく!(←関係ない)って。

 

 

それが、マイクのコートを見てびっくり仰天、

 

仰天の後は、

 

どこからともなく、

 

くやしい気持ちが・・・。

 

 

 

 

ま、負けたかも・・・?

 

 

 

 

ええーん。

 

一応、手作り好きって公言してるのに・・・。

 

 

 

で、久しくほったらかしていた編み針を持ち出して

 

がんばってみました。

 

 

f:id:mamichansan:20160219215009j:plain

ムーミン谷よりヘムレンさん「どう?」

 

f:id:mamichansan:20160219215114j:plain

こたつ猫とのコラボ♡

 

福ふくさんのテーブルの色とよく似合います。

 

f:id:mamichansan:20160219214906j:plain

 

ムーミンファミリーに新たなお仲間が加わって、

 

ますます賑やかになりました。

 

 

 

でも実はこのヘムレンさん、

 

かなりめんどくさくて、

 

ほんとに長い間放置していました。

 

「マイクショック」がなかったら、

 

ずっと放置したままだったかも・・・。

 

 

ってことで、

 

ヘムレンさんの誕生に、少なからず貢献してくれたコスプレ熱。

 

 

マイクにはちょっと感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご利用は計画的に。

 

子どもの頃、

 

「家は借りて住め、本は買って読め」

 

って何かで読んだことがあります。

 

 

なるほどなあ、と思うと同時に

 

それを真摯に守るには、

 

この国には地震が多すぎる、と感じることもあります。

 

 

経済的にも、欲しい本を全て購入していては、

 

生活そのものが成り立たなくなります。

 

 

 

貧乏って切ない・・・。くっすん。

 

 

 

で、次善の策として、

 

よく図書館を利用しています。

 

 

自宅近くの図書館は規模が小さく、

 

長居をして楽しいところではありませんが、

 

ネットを使えば、

 

大阪市図書館、その分館である各区立図書館から

 

資料を取り寄せてもらえるので、

大阪市在住もしくは大阪市で就労している場合)

 

読みたい本が手に入らないということはまずありません。

 

けれども、調子に乗って予約をたくさん入れていると、

 

思わぬ事態を招くことにもなるわけでして。

 

 

f:id:mamichansan:20160215081836j:plain

 

先日、最寄りの図書館で受け取った本の「かたまり」。

 

貸し出し期間は15日。

 

 

年末年始など、仕事のない時期なら余裕だったと思いますが、

 

さすがにこれはちょっと多いかも・・・。

 

 

おまけに今回はインフルエンザの高熱にも邪魔されました。

 

 

でも今回の本の「かたまり」、

 

なかなか興味深く、おもしろい

 

ラインナップになりました。

 

 

 この1週間、高熱のために天井ばかり眺めていて

 

ネタに困っていますので、

 

今日はこのかたまりの一部をご紹介いたします。

 

 

 

 「密会」 ウィリアム・トレヴァー著 新潮社 

f:id:mamichansan:20160215162256p:plain

 

アイルランド出身ウィリアム・トレヴァーによる12の短編集。

彼の作品は初めて読みましたが、

乾いた筆致、甘くない読後感、

どの作品も「名品」の味わいがあります。

 

ある作家が、

「長編を書くための練習として、短編を書くのも悪くない」

って書いていたことがありますが、

私はそれにまったく同意できません。

 

上質の短編はまるで詩のように、

それ自体が芸術であって、

長編作品に準ずるものではないはずです。

本作はそれを実感させてくれる久々の「極上の」短編集。

 

唯一の不満は「装丁」。

 

なんでこんなハーレクインロマンスみたいな装丁にしちゃったかな・・・。

 

納得できない、まったくもって納得致しかねます。

 

文庫化に期待かな・・・。

 

 

 

「卵をめぐる祖父の戦争」デイヴィッド・ベニオフ著 早川書房

f:id:mamichansan:20160215163919p:plain

 

ナチスドイツ包囲下のレニングラード

人類史上屈指の凄惨な軍事戦「スターニングラード包囲戦」を舞台に、

レフとコーリャの友情と冒険を描く。

 

かなりの話題書になっていたので「今さら感」が満載ですが・・・

 

力作だと思います。

あの地獄の「レニングラード」を、

こんな風にハリウッド的冒険譚に仕立て上げることができたのは、

やはり作者の力量の賜と言えると思います。

 

語り手である「レフ」の視点で物語を追いつつ、

読者は徐々に、彼の相棒の「コーリャ」の複雑怪奇な魅力に囚われて行き、

特に終盤、

「中庭の猟犬」という作中作の秘話が明かされるあたり・・・

 

その頃には、誰もが

コーリャに対して、

すっかり恋に落ちていることでしょう。

 

人間の尊厳が、

1ダースの卵ほどの価値すら無かった時代。

 

それでも「生きよう」とする人々の強かさに

胸打たれる作品です。

オススメ。

 

 

 

 

「宇宙創成」サイモン・シン著 新潮社

f:id:mamichansan:20160215182448p:plain

 

宇宙はいつ、どのようにして始まったのか。

現在最も解答に近いと言われている「ビッグバン」モデル。

しかしその「ビッグバンモデル」の歴史には、

科学者たちの 長く熾烈な闘いがあった・・・。

 

 

フェルマーの最終定理

「暗号解読」

などでお馴染みサイモン・シン氏。

本当に大好きです。

 

この「宇宙創成」も、非常に楽しく読めました。

数学や物理の素養がなくても(私にもないです!)

純粋な物語として、楽しい1冊。

 

 

この宇宙に溢れている数限りない奇跡と謎。

 

気が遠くなるような距離と広大な空間に、

それでも「投げ出さない」科学者の死闘ぶりには、

感動の言葉しかありません。

 

あらゆる神々の中で、

「知の女神」こそが、

最も人類を魅了してきたのではないかと思える読後感。

 

 

そして読み終わってすぐに飛び込んできた、

 

 

重力波観測」

 

のニュース。

 

 

「ほらね!!!」

 

って得意そうにウィンクするアインシュタインの笑顔が脳裏に浮かんで、

しばらく幸福な気分でした。

 

 

広大な宇宙からの、

ほんのささやかなメッセージを受け取るために、

人間はとてつもない労力とエネルギーをかけています。

その努力を見る度に、

「知りたい」という人間の、根幹的欲求を思います。

 

「知の女神」の前に跪く人類の

その姿勢の美しさは、

一篇の物語となって、

いつも胸を打たれずにはいられません。

 

 

 

 

 

図書館で本の予約をするときには、

 

いつ、どの本が、どのタイミングで手元にやってくるのか、

 

はっきりとはわかりません。

 

なので、どの本とも、

 

偶然のような、必然のような、

 

そんな出会いをしています。

 

 

 

それが楽しみでもあるのですが、

 

図書館で本を借りると、

 

当たり前ですが、

 

返却しに行かなくてはなりません。

 

そしたら、また新たに本を借りることに・・・。

 

で、また返しに行って、借りて、の無限ループ。

 

 

時々、

 

図書館って麻薬に似てるな」

 

って思うことも。

 

一度手を出したらやめられないっていうね。

 

 

近々、この本のかたまりも返却しにいかなくてはなりません。

 

 

くれぐれも、

 

図書館のご利用は計画的に、と強調したいと思います。ふふ。