女子高生に言いたい・・・

みなさま、こんばんは。

9月に入ってずいぶんと爽やかに過ごしやすくなりましたね。

とか言って、日中はまだ冷房を入れていますが、朝夕の風には秋の気配が濃厚に感じられるようになりました。

 

世間では夏休みも終わって子どもたちが学校に戻る季節。

娘が通う高校では夏休みはとっくの昔に終了していましたが、9月に入って2学期が本格始動、行事が多い学期ですから、落ち着かない毎日を送っています。

特に大変なのが「体育大会」。

 

娘が幼稚園児のころは、お弁当作りや席取りなんかでバタバタした記憶がありますが、高校に入るころには楽になっているだろうなと想像していました。

まさか、高校の体育大会がこんなに大変なものだとはね・・・。

なにが大変って、

 

「衣装」

 

ダンスの。

 

もちろん、進学する高校によって事情は違うのでしょうけれど、

まあ見てください、次の写真。

 

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上記写真はネットからお借りしました。

でも娘の学校の体育大会で必要な衣装もだいたいこんな感じ。

こういう衣装を生徒たちは「自作」して、「全員で」ダンスを踊るんですって。

 

すごいですよね、最近の高校生って。

こんな衣装を自分でちゃちゃっと作れるなんて。

私が高校生のころにはぜーったい無理でした。

 

は?うちの娘ですか?

 

無理に決まってるじゃないですかー。

もちろん、毎年私が作ってるんですよー。(←キレ気味)

 

ほんとにみんな自分で作ってるのかしら、だとしたら、自分でドレスも縫えない娘はちょっと問題があるんじゃ・・・と常々考えていたのですが、今年はPTAもやってることですし、他のお母さんたちに会う機会に聞いてみることにしました。

体育大会の衣装、みなさんのお子さんは自分で縫ってるんですか?って。

そしたら、

 

お母さんA「んなわけないやん!毎年私が縫ってるよっ!」

 

お母さんB「布地を持って帰ったら、そのまま義母のところに行かせてるよー、お菓子持たせて、「お願いします」って言うねんで!って送り出してるわー。」

 

お母さんC「もちろん私がやってるよー。ミシンないから大変でさー、布用ボンド使ってる。無理なところは手で縫ってる(←驚愕)」

 

お母さんD「外注出した。縫うなんて無理。縫い賃は1万円くらいかなー。今年も外注に出す。」

 

ですよね、ですよねー、高校生で縫うなんて無理ですよね。

ほんとに「自作」してる子なんているのかなあ・・・?

 

お母さんたち「いるんちゃう?学年にひとりかふたりくらいは。」

 

ですよねー!

ということで、我が家の娘だけが特別無能というわけでもなく、結局みんなお母さんたちにおんぶに抱っこの行事であるということはわかりました。

 

娘の学校だけがこんなことやってるのかな、だとしたら、進学する学校を決める際の情報収集が甘かったなーと思えて、別の高校を卒業した大学生にも話を聞いてみました。

 

「あ~、ありましたね!やっぱりそういう衣装を着て踊ってましたよ!ちなみに姉貴の高校もそうでした。姉貴はめっちゃ横暴で、自分は母に作らせたくせに、僕には自分で作れって言うんですよー。無茶ぶりですよねー!」

 

・・・お母さんに作れって言うのも無茶ぶりなんやで・・・?

 

と言いたい気持ちは脇に置くとして、やっぱり他の高校でもおんなじようなもんなんだな、別の高校に進学していたとしても、衣装づくりはあったのかもしれない・・・と自分を慰め・・・ごまかし、今年も衣装づくりをしなくては、と覚悟をしています。

 

でもね、この衣装づくりがほんとに大変。

なにしろやることが高校生ですから、走り出すまでがグダグダ。

 

衣装のデザインが決まらない。

だから型紙がなかなか決まらない。(→型紙がないと縫えない。)

型紙の製図が間違いだらけ、作り方図もめっちゃ適当。

 

しかもね、それだけすったもんだして、体育大会の一週間前にやっとできた型紙の製図は、写メに撮って、一斉配信。

 

LINEで。

 

み、見えない・・・小さくて。(←ショック)

 

い、い、一応ね、し、新聞とかはまだ眼鏡なしで読めるんですよ!(←震え声)

 

文句たらたら、ぶつくさ言いながら縫う羽目になるのですが、娘によると、男子生徒はこのダンスに興味がないことが多いらしく、チアとかダンスとかの部活をしている女子高生が中心になって盛り上げていくんだとか。

去年よりももっとかわいくしたい、先輩たちよりももっとすごいことがしたい、という気持ちはすごーくよくわかります。

放課後や休み時間、ダンスの衣装をどんなのにしようかと考えるだけでも、きっと楽しいことでしょう。教室で盛り上がる女子高生の姿、目に浮かびます。

 

でも、やっぱりちょっと、ちょっとだけ、考えてしまうのです。

 

なんといっても、もう高校生。

お母さんたちに作ってもらったお仕着せの衣装を着て踊るなんて、そんなの、

 

幼稚園のお遊戯会で卒業しといてよっ!って。

 

(・・・うちの娘はお遊戯会でおさるさんとか栗とかやってたけど…。)

 

自分たちで作れもしないドレスを考えて、誰かに作ってもらうくらいなら、

もっと身の丈に合った衣装を考案するという手はないのかな。

一体感ならおそろいのTシャツで十分演出できるし、いっそ私服で踊ったら、フラッシュモブみたいでかっこいいかもよ?

 

私はたまたま自宅にミシンがあって、簡単なお洋服くらいなら縫えるからいいけれど、ミシンなんて使ったこともない、洋服を縫うなんてとても無理、というお母さんたちが困り果てているところをつい想像してしまいます。

あるいはお母さんもお祖母さまもいらっしゃらないご家庭とかね。

 

もちろん、どうしても無理な人には、お友だちやそのお母さまが手を貸しているのでしょう。でも、誰かを助けるよりも、助けられる方が精神的な負担になる場合があるということも、もう高校生なんだから、知っておいた方がいいように思います。

 

実は学校にも「こんな行事はちょっと」という苦情が寄せられているのだとか。

今のところ、学校側は「生徒の自主性に任せています」の一点張りでその苦情をさばいているとのことですが、学校をそこで踏みとどまらせている一点が、ある日突然崩れてしまうことだって予想されます。

例えば、

「徹夜で仕上げようと思ったけれど、衣装が間に合いませんでした。ひとりだけ違う衣装で踊らせるのもかわいそうだし、クラスの和を乱したくもないので、うちの子は体育大会を欠席させます。よよよー。」

なんて電話が体育大会の当日に入るとかね。

 

体育大会もれっきとしたカリキュラムのひとつですから、ダンスの衣装が、「誰かの出席を阻害するような要因」になってしまったら、学校側は一気に体育大会での衣装制作を禁止する方向に動くかもしれません。

 

「ここまではなんとかなった。」

「この程度まではなんとかなるかな?」

 

その見極めは大人でも難しいものですが、かわいい衣装を、と考える際に、学校行事の意義とか、自分以外の誰かの家庭の事情とかも、一緒に考えられるようになってほしいなって思います。

 

あと、やっぱりもうちょっと早めに型紙を配布してくれるといいな・・・

それからあんまり難しいデザインはやめてほしい・・・

あ!それと製図はなるべく大きく!わかりやすく!できたら出来上がり後の参考写真とかも一緒につけてくれるといいかも!

 

・・・はあ・・・・

早く体育大会が終わってくれないかな…とほほ。