理想の男性が恩人になった、そして夫への嫌がらせ。
みなさま、こんばんは。
唐突ですが、みなさまには「理想の異性」っていらっしゃるでしょうか。
その質問に「マリリン・モンロー!」と即答したのは高校時代の先生で、「時代」を感じたものでした。
今なら誰になるのかしら。
ちなみに私の理想の男性はというと、この方。
そ。
関西に縁のある方ですから、ノーベル賞の受賞前からテレビで紹介されたりして有名でした。
なのでテレビで拝見するたびに、カッコいい人だなあ、と思っていたのです。
とにかくもう、個人的な好みにドンピシャなんですよ。
スレンダーな眼鏡男子。
ぱっと見、酷薄そうに見えて、でも笑うと目尻にシワがよるところ。
臨床経験がおありになるからか、自然に口をついて出る「患者様」という言葉、その謙虚な姿勢。
世界でトップクラスの科学者でありながら「科学万能主義」に陥らない強い自制心。
寄付を募るために自らマラソンもして、おまけにテレビ出演も・・・その際には自らの「薄毛」をネタにしてまで笑いをとろうとする・・・その懸命の努力もすごい。
とにかくもう、なにからなにまで大好きで、勢い余って(貧乏なのに)ips細胞研究所に寄付しちゃうくらい、大ファンなのです。
で、ある日のこと。
やっぱりテレビで山中教授を見ていたら。
「山中教授の一日に密着」みたいな番組だったのですが、昼食後に山中教授がお弁当箱を洗い始めたのです。
「自分で洗うんですか?」と質問された山中教授は笑いながら、
「だって、洗わないとお弁当作ってもらえないもん。」
私、その瞬間にびっくりして飛び上がりました。
ノーベル賞をとった教授が自分でお弁当箱を洗ってる!
もちろん叫びました。夫に。
「見た?見た?!今のっ!
聞いた?聞いてた?
山中教授、自分でお弁当箱洗ってるー!
ノーベル賞とった人やのにっ!自分でっ!お弁当箱を!!!」(←絶叫)
その後、10回くらい「すごい、すごい!」を連発。
「山中教授すごーい!こんなすごい人なのに、自分でお弁当箱洗うなんて~。
やっぱり山中教授、素敵~!!!」
そらもう、めーっちゃ繰り返しました。何回も。しつこいくらい。
そうしたら、その次の日から。
お仕事から帰宅した夫が、
自分でお弁当箱を洗うようになりました。
やったね!!!
ありがとう、山中教授!!!(←感激)
思えば、これまでお弁当箱を、夫に自分で洗ってもらうなんて、考えたこともありませんでした。
時間が経った汚れ物を洗うのって、やっぱりあまり楽しいことではありませんから、自分で洗ってもらうと、それだけでちょっと気持ちが楽になります。
で、夫が洗い終わったお弁当箱を見るたびに、毎回、
「山中教授って私の恩人やわ~。」
って思うのです。
・・・夫にはちょっとイヤミに聞こえるかもね。知らんけど。
でもまあ、反省をこめて告白するのですが、
こういう形で夫に家事を手伝ってもらうのって、本当は「悪手」だなとも思います。
夫にしてみれば、誰かと比べられること自体がおもしろくないでしょうし。
お弁当箱を洗ってほしければ、素直にそう頼めばきっと応じてくれたんじゃないかと思うのです。
夫は「察して」動いてくれることはあまりありませんが、きちんと言葉に出して頼めば、たいていのことはやってくれるし、
「悪いんだけど、ちょっとお願いしていい?」
って最初に言えば、「何?」と言いながら、もう腰が浮いているような人ですから。
ということで、これからはもっと素直に夫にあれこれ頼みたいと思います。
結局、夫が嫌がることに変わりはないかな・・・ほほ。