結局夫が一番失礼だった話。
みなさま、こんばんは。
私には年子の弟がいるのですが、就職して関東に転勤してから、ほとんど会うことがなくなりました。
考えれば不思議な感じがします。
子どもの頃にはどこに行くにもいつも一緒だったのに、大人になるときょうだいであっても疎遠になってしまうんですね。
お互いに家庭や仕事がありますから、それも仕方のないことではありますが。
でも、いくら疎遠になったとはいえ、そこは姉弟なので、会えばいつでも本音トークが炸裂、「遠慮」とか「オブラートに包む表現」とか、そういった婉曲表現がもっとも無用な関係でもあります。
平素は年末年始くらいしか会うことはありませんが、ある時、親戚の集まりがあって、弟も帰阪したことがありました。
その当時、私は妊娠後期で8か月くらいだったかな、でも大きいお腹を抱えて参加しました。
親戚の家で、私と久しぶりに顔を見合わせた弟は開口一番、こう言いました。
「姉ちゃん、どうした、シロクマみたいになってんで。」
むっか!
失礼な!!
仕方ないやん、妊娠してるんだから、ちょっとくらい大きくなっても!
と言おうとしたら、そばにいた母の方が一瞬早く口を開きました。
「まっ!なんてこと言うのっ!お姉ちゃんに向かって!
白ブタやなんて!!」
・・・。
ひどっ!
弟と私は母に向かって一斉に吼えたてました。
弟「俺、白ブタなんて言うてへんやん!シロクマって言うたんや!」
私「そうや!白ブタに比べたらシロクマの方がいいわっ!なんかかっこいいやん!」
母はぴゅーんと逃げて行きました。
その場にいた親戚はみんな「楽しい一家やなあ。」と大笑い。
ま、大阪ですからね、笑いをとれればそれでラッキーな面があるので、私も弟も一緒に笑っておきました。
その騒動の中、うんともすんとも言わなかった私の夫ですが、帰り道、外環(外環状線・国道170号線)を運転しながら言いました。
夫「あなたの家族やけどさー。
言っていいことと悪いことの区別がついてへんとこあるよね。
いくらなんでも「シロクマ」とか「白ブタ」とか。
親しき中にも礼儀あり、って言うのにねー。」
って。
で、私も弟の言葉を思い出して(←すっからかんに忘れてたけど)、
「そうやわ!ほんまに失礼なんやからっ!」
と怒りを再燃させていたのですが、そうしたら夫が突然、前方に現れた動物病院の看板を見て、
「あ、ほらほら見てー、あそこ!」
と指差しました。
夫「ほらっ!あそこ!シロクマ動物病院ってのがあるで~!!」
・・・。
「だから、なに?」
結局、あなたが一番失礼なのよっ!!!って私がすごーく怒ったのは言うまでもありません。
以来、「シロクマ」と聞けばこの話を思い出して、秘かに「むっ」とする私。
でも夫の方はまったく覚えていなくて、それもイラっとします。
思い出させようと当時の会話を再現したら、
「そんなことよう覚えてるなー!
てか俺、なんも言うてへんやん。たまたまシロクマって言葉に反応しただけやん・・・」
と言うのでさらに火に油!
ああ、は~ら~たつ~!!!
ということで(←どういうこと?)、怒りを再燃させながら久しぶりに編んでみました。
シロクマくんです。マフラーつき。
このシロクマくんはかわいいけど、本物のシロクマって結構凶暴ですよね。
「私が怒ったら本物のシロクマに近いんですからねっ!」
と夫に言ったところで、ふと思いました。
「今、私、自分がシロクマ系って自ら認めたことになってる!」
って。
・・・どこからが引っかけ問題だったんだろう・・・?
むむむー。